永田亮一の発言 (外務委員会)

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○永田委員 私は、外務大臣に対して、まず中国問題から御所信を承りたいと思うわけでありますが、一九七〇年代に入って日本の外交の方針あるいは姿勢というものについて、これはもう総理大臣あるいは外務大臣から本会議や予算委員会でお述べになったところでありますれけども、特に外務委員会においてある程度詳しく御所信を承りたいと思うわけであります。
 私は戦後の日本の外交というものを見てみまして、大体において、結果からいって大成功とはいえないかもしらぬけれども、悪くなかったと評価しておるのです。それは何といっても日米安保体制というものを中心にして、これを軸にして日本の外交が進められ、そのために日本の防衛費なども非常に少なくて済んだし、日本の自衛というものをアメリカの核のかさにゆだねてしまって、もっぱら日本は経済発展という方向に向かってきた。これが結果からいうと国民の勤勉、努力ということと相まって、GNPが世界第三番目になったということを見ても成功であったと思っておるわけであります。しかしこれからあと、七〇年代からあとの外交というものがいままでのままでいいかどうかという問題がある。外交というものは申すまでもなく日本の平和と安全ということを第一義に考えなければならぬわけでありますが、この日本の平和と安全ということを考える場合に、お隣に中華人民共和国というものが厳然として存在するという事実であります。この中国が核開発をどんどん進めておる。あるいは七〇年代のいつかはアメリカ、ソ連に次いで核の大国になるのじゃないかといわれておるわけであります。こういう中国が隣にあるというときに、いままでの外交方針のように中国というものをあくまで冷視するといいますか、警戒視するというか、そういう形のままでいっていいものかどうか。アメリカなんかも中国というものの最近の力を認めたといいますか、米中の会談に乗り出してきた。そういうことを考えてみますると、ほんとうにわが国の国益というものを考え、日本の運命というものを考えるときに、中国との間に平和共存というような体制を真剣にまた具体的に考えなければならぬ時期になってきたのではないかという気がするわけであります。その問題について、まずわが国の七〇年代の外交の基本的な姿勢ということについて大臣の御所信を承りたいと思うわけであります。

発言情報

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発言者: 永田亮一

speaker_id: 30677

日付: 1970-03-06

院: 衆議院

会議名: 外務委員会