永田亮一の発言 (外務委員会)
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○永田委員 時間があまりありませんので、私は中国問題について御質問いたしたいと思います。
中国と日本との関係を友好に持っていくという考えには大臣も御賛成だと思いますが、そのときに一番現実に具体的に障害になっているのは吉田書簡ではないかと思うのであります。この吉田書簡の扱いをどうするかということが、たいへんな重大かつむずかしい問題だと思うのでありますが、三十九年でありましたか、倉敷レーヨンのビニロンプラントを認めたあとで問題になって、吉田書簡が出て、あのときニチボーのプラントは輸銀を使わないということでケリがついたと思うのでありますが、佐藤総理が吉田書簡というものは私信であるから政府を拘束するものではないということを御答弁になっておる。そして、中国向けのプラント輸出の輸銀を使用する問題についてはケース・バイ・ケースで検討する、そういうふうに御答弁になっておるわけであります。ところが、ケース・バイ・ケースで、というといろいろなケースがあるというふうに解釈されるわけでありますけれども、現実にはいままで倉敷レーヨンのプラント以後において認めるということがほとんどなかった。造船か何か一つあったかと思いますけれども、まずなかった。そうすると、ケース・バイ・ケースというのは断わるための言いわけじゃないかという疑問が国民の間にあるわけでありまして、どういうケースの場合には認めるのか、どういうケースの場合には認めないのか、そういう基本的なことがあればお答えをいただきたいと思うのでありますが、もしも認めるというような場合があるんだったら、これはもう政府が腹を固めて国民政府に説得をしなければいかぬという事態が起きてくると思うのでありますけれども、そういう御用意があるのかどうかということをお尋ねしたいと思います。