愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 広州交易会の問題につきましては、戦前から日本に定住して平穏無事に商売をやっておるというような人たちが、ほかの日本国内での懸念されるようなことなくして、純粋に経済的な目的ということで往来するというような場合に、これは従来は人道的な問題以外には認めていないのが原則でございましたけれども、そういうことではなしに、いま申しましたようなことであるならば、これを頭から否定的に考えるのはやめて、前向きにひとつ検討しようではないかというのが私たちの気持ちでございまして、個別的に関係当局が審査をして、そしてしかるべきものは許可をするということに、関係各省庁間の打ち合わせがたぶんそういう結論になるだろうと思っております。これはやはり一つの転換であろうかと私は考えております。
同時に、しからば北鮮についてどうかというお尋ねでございますけれども、これは何ぶんにも朝鮮半島におきまして、あらためて御説明するまでもないような状況が具体的に、客観的に存在しております。そして日本は、その地域と接触しておるところで、国連決議に基づいた状況下において大韓民国と正常な国交を結んでおる。そして北朝鮮側との間に緊張が続いておる。やはりこの事実を事実として認めざるを得ないわけでございますから、多少考え方や姿勢について違う点があってもやむを得ないのではなかろうかと思います。
中国の問題にしても、やはり先ほど来お話がございますように、われわれとしては、中華民国政府との間に長きにわたって友好親善関係を持っておりますし、そして政府のものの考え方というようなことも、われわれとしてはやはり十分考慮のうちに置かなければなりません。そして、そういうことを考慮に置きながら、中国に対する政策も実施していかなければなりませんが、北朝鮮との場合は、いま申しましたように、現に陸上において境を接し、かつ国連決議によって休戦協定のもとに置かれておるが、なお緊張状態が続いておる、この事実は事実として認めていかなければならぬのではなかろうか、こういう点において若干の、姿勢が変わりがあってもやむ得ないのではなかろうか、非常に率直な意見でございますけれども、さように考える次第であります。