愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 これも率直に申しますと、自由化という問題については、私はもう少し日本側としても積極的に考えてしかるべきではないだろうか、こういうふうにかねがね考えておるわけでございます。政府としても、すでに昨年末以来閣議決定をいたしまして、七一年末までには半分は自由化をする、それからそれ以外の約六十品目につきましてもできるだけ大幅に、かつ時間的にも繰り上げて自由化をするということを決定しておりますのは、そういう考え方からでございます。
なお、アメリカとして自由化をもっと促進してくれというのは、私は率直に言って無理からぬ希望ではないかと思います。これは繊維問題について制限立法をするというのとは、同じアメリカの主張でありますけれども、自由化の主張のほうが、私は筋が立っているのではないかと思います。こういうふうな考え方でございますから、ケンドール氏が、外電に伝わっているところがどこまでが——こちらに来て総理やわれわれに話をするかまだわかりませんけれども、よく彼らの意見も聞いて十分の意思の疎通をはかってまいりたい、こういうふうに考えておるわけでございます。
それからなお、いままで申し上げたいと思っておりましたことで、一点お許しをいただきたいと思うのですけれども、私の率直な気持ちからいえば、いまの日米経済関係は、数年前あるいは二、三年前と申してもいいかと思いますが、すっかり環境が変わってまいりまして、貿易の数字一つをとってみましても、膨大な日本の輸出超過になっております。こういうことは、双方ともに数年前には夢想もしなかったものではないかと思いますので、それだけにアメリカ側が受けている衝撃は大きいのではないか、またそれだけに日本にプレッシャーをかけるというよりは、アメリカ側として日本に対する——ことばは問題になるかもしれませんが、お願いというような気持ちも相当あるのではなかろうか。そのところがともすると、こちらの受け方の発想の上にも、こちらもよほど向こうの立場を理解してかからなければならない要素があるのではないか、こういうことをかねがね考えておったわけでございます。一言つけ加えて申し上げます。