愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 沖繩の毒ガスの問題については、ただいま御質疑がございましたような経過並びに現状でありますことを、政府といたしましてもまことに遺憾に存じておる次第でございます。
で、前国会の当時に、私あるいはそのほかの者から申し上げましたのは、その当時の実情であり、政府としての考え方を明らかにいたしたものでございまして、基本的にはそれに何らの変わりはございません。したがいまして最近の事情、御承知のことと思いますけれども、念のため御報告を兼ねて申し上げますと、政府といたしましても、本件については重大な関心を持たざるを得ないので、さっそくアメリカ政府側に対しましてできるだけの措置、あるいは申し入れを行なっておる次第でございます。
まず五月の二十五日東郷アメリカ局長から、スナイダー在京米公使を招致いたしましてアメリカの本件兵器の撤去方針には変わりはないことの確認を求め、アメリカ側としての確認をさせたわけでございます。同時に、二十七日でございますが、下田駐米大使からアメリカ国務省ジョンソン次官に対しまして、毒ガス兵器撤去先の変更にもかかわらず、沖繩よりの撤去の方針に変わりはないとの米国政府の基本方針の確認を求めました。あわせて、この基本方針に基づいて、撤去がすみやかに現実に行なわれるようにという日本政府としての申し入れを行ないました。これに対してジョンソン次官から、沖繩から毒ガスを撤去するという米国の方針には何ら変更がないことを確認すると同時に、撤去が現実にできるだけすみやかに実現し得るよう最大限度の努力を払うのは、米国政府の方針である旨の確言をとったわけでございます。
さらに本月五日、私はマイヤー駐日米国大使に対しまして、沖繩の毒ガスの撤去について、重ねていま申しましたような要請あるいは確認をあるいは実行等を求めたわけでございます。これに対しまして、マイヤー駐日大使は早期の撤去という米国の方針を再確認するとともに、すみやかに善処を約束をいたした次第でございます。これが政府として本件につきまして、とっております最近における対米折衝の状況でございます。