曾禰益の発言 (外務委員会)
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○曽祢委員 最初に、外務大臣に安保問題について伺いたいと思います。
戸叶委員が御指摘になったように、二十二日にはいよいよ安保条約の固定期限が一応切れるわけで、以後はいわゆる一年間の予告で、これがやめようと思えばやめられる時代になるわけでございます。この問題について、実は本日ももう少し本格的ながっちりした論議が行なわれなければならなかったと思うのですけれども、もう時間がございません。
私は、この間、先般終わりました国会のちょうど終わりのころ、五月七日の本会議における総理大臣に対する私の質問の中でこういうことを申し上げたわけであります。どうもこの日米安保に対する評価については国論が必ずしも一致してない、しかしながら決して総理大臣がこの議会における所信表明なんかで言われているように、総選挙の結果示された国民の判決は、安保即時破棄あるいは自衛隊解散論を否定したものとはわれわれも考えているけれども、総理の考えておられるように、現行安保のままいわゆる自動延長、すなわち実質的には長期固定化するという方向に国民の総選挙における判決が下ったというような安易な見方をしておられるのは、これは非常に間違いではないか。確かに総選挙における国民の審判は、あるいは即時無条件廃棄あるいは非武装中立ということに対する支持は非常に少なかったということが表決上いえると思うけれども、必ずしもそのことは自民党の自然延長あるいは長期固定ということに対する賛意ととるべきではない。即時破棄ではないけれども、そこに安保のメリットは認めておっても、やはりそれは安保には欠点がある。したがって、安保の即時破棄ではない議論の中に、やはり改定論があるしあるいは段階的解消論もあるのだ、こういうふうにとるのがむしろ正しい意見ではないか。総理のお考え方はあまりにも自己過信みたいな押しつけがましい態度でいけないということを申し上げた次第ですが、何しろ本会議の質問ですから、これに対する総理の答弁もまことに砂をかむようないんぎん無礼の、まるでイグザンプルみたいな答弁でございました。非常にそれは残念だと思う。「政府は、現行の日米安保体制を今後とも堅持する方針について、広範な国民的合意を得ていると確信しております。」もう単なるすれ違いに終わったようなことでありますが、しかしちょうどこのあとで、五月三十一日に有力な新聞の世論調査の結果が出ております。安保問題。私は、これは言うならば非常に私の考えを裏づけている結果ではないかと思うのです。なるほど、一応この安保の自動継続に対しては不満だというのが二七・六%、それからわからぬ、DK、これが三〇・五%、それで四一・九%は一応安保自動継続にまあまあ賛成だ、満足だという結果が出た、こうなっている。ところがそれは一皮むいてみると、じゃこれからの安保についてはどういうふうに評価しているのかというと、実にはっきり安保に対する不安ということがあらわれている。第一、この期限を固定して継続すべしというこれからの安保のあり方、これに対しては一四・四%が賛成、それから固定をしないけれどもいまのままの自動継続がいいというのが一〇・〇%。すなわち簡単にいえば、現状のままあるいは長期固定の路線は合わせて二四・四%にすぎない。しかるに一方においては、軍事的な内容を期限を限って、あるいは期限を限らなくても、とにかく逐次薄めていけという意見が合わせて三一%、そして廃棄すべしというのが一一・六%。言うならば、中正な意見といいますか、自然継続という穏やかなような形をとりながら、現在のまま長期固定という意見はやはり非常にこの統計から見ても少ないのですね。二四・四%。やはり何らかの意味で内容を改定し、そして軍事的色彩を薄めていけというような改定論が三一%、廃棄論は一一・六%。大体私はこういうのが——これは一つの世論調査の結果ではございますけれども、私は非常に典型的で、方向は決して誤ってないのではないかと思うのですが、まず、この世論調査の結果についての外務大臣のお考えを伺いたいと思います。