田邊誠の発言 (社会労働委員会)
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○田邊委員 厚生大臣に、政府の立場を代表する意味から端的な質問をいたしたいと思います。
去る特別国会において政府から出されました日雇健保の法律案は、最終的に審議未了、廃案になったわけでありますが、この法律案が廃案になると同時に、政府・厚生省は、この廃案をよしとせずして、いままで行政運用で行なってまいりましたいわゆる擬制適用を廃止するという方針をきめたようであります。われわれは、日雇健保の法律の持つ重要な意味からいい、これが適用者の生活と健康に及ぼす影響からいいまして、重大な関心を払ってきたのであります。少なくとも特別国会においてわれわれが審議をしておる過程において、この擬制適用の問題について政府がそのような暴挙に出ることは、公式、非公式を通じて一言もわれわれに話がなかったのでありますから、この措置は、当該者はもちろんのこと、われわれとしてもまさに青天のへきれきともいうべきことであります。しかもこの日雇健保の法律案の審議の過程で、国会の場所において、いままで大工、左官等の人たちのいわゆる擬制適用は、当然これは日雇健保の法律の適用をすべきであるという意思が動いて、衆議院においては、当委員会において修正が可決をされ、続いて衆議院本会議で修正可決をされたのであります。
そういう経過から見ますならば、この擬制適用については、本来の日雇健保の法律適用に直すべきであるという世論に従って、国会においてもその意思が働いたことは事実でありまして、少なくとも一院においてその意味の法律修正がなされたという事実に照らしてみましても、今度の擬適を廃止するという措置は、これはまさに暴挙といわなければならないと思うのであります。一体、政府・厚生省は、こういった暴挙をあえて国会終了と同時に瞬時の間において行なったという真意は那辺にあるのか、この点に対してひとつ大臣の明快な御答弁をいただきたいと思います。