愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 ただいまお述べになりましたことは、沖繩県民の感情、先ほども申しましたように、二十五年間にわたる非常な御苦労の上に立った感情のあらわれ、ことに最近における裁判の結果に対する不満というものが根底になっているということは、政府といたしましても十分認識しておるわけでございますから、その認識の上に立ちまして、今後いかにすべきかということについてはいろいろと考究をいたさなければならぬと考えておる次第でございます。
具体的に申しますと、まず裁判権全体の問題でございますが、これは申し上げるまでもなく、施政権の自主的な重要な一環をなしておりまするので、返還協定の上におきましてもこの裁判権の問題というものが非常に重要な要素をなしておる。すでにこの返還協定上の問題といたしましては、裁判権の返還のときに即時完全な移行ということについては、もちろん問題なく実現をされるということに考えております。当然のことでございます。同時にそれまでの期間、もうわずかな期間だからいいではないかというような説もあるようではあるが、それではいけないのではないかという御趣旨でございますけれども、その中に、いま御提案になりましたたとえば民政府への移管であるとかあるいは軍事裁判のあり方について陪審員の問題とか、いろいろ具体的な御提案もございましたけれども、これらにつきましても、われわれとして考えるべきところはいろいろと検討をし、特にまずさしあたりのところといたしましては、御承知のようにいわゆる共助協定というものが、政府といたしましても関係各方面の御協力を得て、率直に申しますと相当に難航いたしましたけれども、あの協定ができ上がりましてこの運用の面の改善というようなことについては、私は相当に考え得る点も多いと思います。そのほかの点については、ただいまお話もございましたように、裁判権全体の問題といたしますと、従来も御説明を申し上げておりましたように、施政権の一環としてなかなかむずかしい問題がございますので、それも頭に入れていかなければならないと思いますけれども、なお御趣旨に沿うようにできるだけの交渉といいますか検討といいますか、これも進めてまいらなければならぬ、かように存じておる次第でございます。