愛知揆一の発言 (外務委員会)
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○愛知国務大臣 先ほど西銘委員にもお答えいたしましたように、私も、その認識といいますか、そういう点においては、全く御同感で、結局根本は他国の施政権下にあるということに基づく、かつ、その施政権のあり方というものが、沖繩県の方々に非常な何ともいえないうっせきした民族感情と申しましょうか、これを醸成しておるということが、結局こういう問題の基本であるということの認識におきましては、私も十分に憂いをともにしておるつもりでございます。
ただいまのお尋ねに対しましては、私は、まず、在沖米軍人たちがそういったような犯罪行為を次々に起こすということ自体がまことに困ったことであって、この点については、この事件が起こる直前でもございましたけれども、私自身といたしましても、東京において、あるいは、沖繩に参りましたときにも、直接、最高責任者であるランパート氏にも、もう切々と日本の国民感情というものに立脚した米軍人のビヘービアに対しての警告を発し、あるいは、最大の配慮を求め、これに対してランパート氏も、彼は司令官の立場においては、私は十分こちらの考え方も理解を示しておったと思うわけでございます。したがって、今回のこの事件の直後においての日米の話し合いの中においても、積極的に、先ほど申しましたように、全軍に対する軍紀粛正ということについてあらためて全将兵の反省を求めた、あるいは、具体的な指示をしたということが、直ちに駐日大使を通して通報がありましたことも、まあそういったようなことで、ある程度のきき目はあったのではないかと思っておるわけです。
それから、裁判のあり方については、これは必要によって専門的にもいろいろその道の人からも御説明を申し上げたいと思いますけれども、軍の裁判であるというところに特殊の中のまた特殊性があるわけでございますが、裁判のやり方について、ほんとうに公正であり、また、沖繩県民の感情を十分にくみ取って裁判をやってもらいたいということについては、日本政府としては、もちろん期待するところであり、また、その期待というものは十二分に米側に対しても累次申し入れいたしておるようなわけでございます。したがいまして、先ほど申しましたように、今後におきましては、こういった日本政府の対米折衝のルートを通しましても、できるだけのよい結果が出るようにいたしたい。
それから、さらに、先ほども触れましたが、いわゆる共助協定をつくり上げましたときにも、これはこちらが考えておりましたよりも時間もずいぶんかかりました。そして、それだけに、米側の協力も、その当時としてはぎりぎりのところまでの協力を得たように思うのでございます。そして、今回のコザで第一回といいますか、発端になりました事件につきましても、共助協定による琉球警察の発動というものがとにかく保障されていたようでございますけれども、しかし、まだ共助協定ができましてから間もなくのことでもあった関係か、この現場における運用その他につきましては、私はそういう点でしろうとでございますけれども、しろうとなりに、改善の余地もあるのではないかと考えましたので、そういう点につきましても、現在の制度のもとにおいても改善の余地があるのではないか、十分それらの点も考えてくれということも、あわせて米側にも申し入れ、また、それらの点については、米側としても考えて、よい考えがあったらばひとつ十分考えてみようという態度が表明されておる次第でございます。