金丸信の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○金丸信君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました沖繩の復帰に伴う関係国内法案につきまして、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)
 このたび提出されました四法案、一承認案件は、さきに本院で承認された沖繩返還協定と一体不可分の関係にあり、これが成立することによって、初めて返還協定の批准が交換されるのであります。日本国民の多年にわたる悲願を一日も早く達成させ、沖繩県の将来にわたる振興、発展をはかるための体制をすみやかに確立し、沖繩百万同胞をあたたかく祖国に迎えることが、われわれ本土国民の最大の責務であります。(拍手)そのためには、これらの法案をすみやかに成立させなければなりません。
 わが党が、ただいま議題となった諸法案に賛成する第一の理由はこれであります。
 第二の理由は、これらの法案が沖繩祖国復帰を円滑に実現し、豊かで平和な、実りある沖繩県の建設を保障する立法であるからであります。
 沖繩は、過ぐる大戦において壊滅的な打撃を受け、戦後引き続き二十六年余の長きにわたり異国の施政権下に置かれ、その間、沖繩同胞は、われわれの想像に余る苦難の道を歩みつつ祖国復帰の日の一日も早からんことを願って、今日に至ったのであります。
 このような事情にかんがみ、沖繩復帰にあたっては、まず県民の生活の向上、福祉の増進ということを主眼として、各般にわたるきめこまやかな諸施策を推進することが肝要であります。今回政府提案の沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案、沖繩の復帰に伴う関係法令の改廃に関する法律案、沖繩振興開発特別措置法案、沖繩における公用地等の暫定使用に関する法律案、人事院の地方の事務所の設置承認案は、その裏づけをなすものであります。
 すなわち、沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案、及び沖繩の復帰に伴う関係法令の改廃に関する法律案は、県民生活の安定、秩序の維持、沖繩県民の既得権益の保護に必要な善後措置など、沖繩の円滑な祖国復帰を実現するため不可欠の措置等を定めたものであります。沖繩振興開発特別措置法案は、十カ年を目途とした総合的な沖繩振興開発計画を策定、実施するために必要な規定を定めたものであり、委員会において必要な修正を行なったものであります。
 論議の多かった沖繩における公用地等の暫定使用に関する法律案は、沖繩が祖国に復帰するに際し、その受け入れ体制を整え、無用の混乱と摩擦を避けるために必要とする公用地を経過的、暫定的に使用できるようにするための立法であり、また、高度の政治の知恵を発揮したものといえましょう。さらに、土地等の使用に伴う補償措置につきましても、適正な補償がなされるよう規定されており、これを忠実に守るべきことも言うまでもありません。
 私は、これらの法案は、その運用に最善を尽くし、十分な予算措置をもって裏づけをするならば、沖繩百万同胞の生活の向上と沖繩県の振興開発が必ず保障されるものと思います。
 平和で豊かな沖繩県づくりをするために、沖繩及び北方問題に関する特別委員会は、野党の協力を得て、現地及び国内公聴会も実施し、連日連夜、百数十時間の審議を続行したことは、今後の国会運営に新しいルールをつくり出したものと確信するものであります。(拍手)何とぞ各位の御賛同を得たいと存じます。
 これをもちまして私の賛成討論を終わります。(拍手)

発言情報

speech_id: 106705254X02319711214_009

発言者: 金丸信

speaker_id: 2320

日付: 1971-12-14

院: 衆議院

会議名: 本会議