1973-06-28
衆議院
木村耕三
災害対策特別委員会災害対策の基本問題に関する小委員会
木村耕三の発言 (災害対策特別委員会災害対策の基本問題に関する小委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○木村説明員 一応の基準とわれわれが考えておりますのは、磐梯山のような大きな爆発の場合もありますし、それから非常に数多く爆発するものもありますが、大きな爆発をする場合には前兆現象がかなり長く続きます。たとえば北海道の十勝岳の爆発のようなものは、もう十年前から前兆現象が、小さな爆発が続きまして、やがて大爆発につながるということであります。したがって、これのほうは、気象庁の持っている機動班が活動すれば、その時点から、これはあぶないかどうかということがかなりの前に予知できますので、大きな爆発につながるかどうかはわかりませんが、かなりの危険性があるということを数年前から考えられるのじゃないかと思います。
したがって、これはそういう時点で指定されていいというふうに解釈しますと、活動頻度の多いものということになりますと、大きな爆発をする場合は、事前に——いままでの経験だけでありますから、将来どうなるかわかりませんが、いままでの経験だけでいきますと、たとえば大正三年の桜島の爆発などのようなものは、現在の体制でももう少し整備すれば数日前に予見できて、そして退避できる。そういう点で、たとえば桜島の場合で言いますと、陸のほうといいますか、県内の安全なところに退避できるというふうに考えます。
われわれのほうの技術的なことばで言いますとマグニチュードで言いますとちょうど松代地震クラス、エネルギーでいきますと十の十八乗エルグと申しておりますが、そのくらいの爆発、具体的に申しますとこの間の六月の一日の爆発程度、あのくらいのものは、爆発がちょうど中ぐらいなものですから、その前兆現象は判断しにくいので不意打ちを食うという場合があり得ます。そういうくらいの爆発の頻度の非常に多いところが一番問題なんで、その辺を基準に置きますと、大体阿蘇山、浅間山、桜島それから伊豆大島くらいが特に危険で、それから先どこまでをおろせと言われるか問題でありますけれども、いま私の持っている資料によりますと、最近五十年間に爆発した年数——一回爆発すると何回も続きますので、年で数えなければいけませんけれども、五十年間で三年爆発した秋田駒ケ岳、那須その他のところ、こういうようなところは指定からはずして、先ほど言いました、五十年間に二十七回以上というところに一応の基準を置いていかがかと思います。
そのほかに特例として、事前にわれわれが機動班を出して、これはどうもあぶないというところをその時点で指定するというようなことはいかがかと思います。
どのくらいの範囲ということになってまいりますが、これは爆発のエネルギーでかなり変わりますが、先ほどの十の十八乗というところを基準に置きますから、一番噴出物の激しい爆発をします浅間山クラスで大体四キロまでが、火山弾と申します、風に流されないでいきなりぶつかってくるやつ、落っこってくるものが大体活動した火口の四キロ範囲。それから火山れき——この間の桜島の爆発のときに老人が一人被害を受けております。それからフロントガラスが割れたりという事件が起きました。あのくらいのもので、火山れきは風に流されますが、いまのところ平均では、桜島で大体八キロ以内であります。一番激しいもので、風が強くて一番悪い条件を与えて八キロくらい。それから浅間山になりますと少し延びまして、これは山が高いこともあるかと思いますが、十二キロくらい。阿蘇山、伊豆大島では大体二キロ以内、一キロから二キロくらいを設定すれば、火山れきの被害も、十の十八乗エルグ程度ならばよろしかろうと思います。