羽生田進の発言 (社会労働委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○羽生田委員 ガンにつきましては、特にまだ原因もはっきりしておらないというような状況なんですが、これも私はガン対策に七十九億なんという、こんな貧弱な金ではとても研究もできない。いまガン治療に対して若手の学者の中で全国的に相当りっぱな研究をされております。これが本格的になれば、ガンの治療という面に対して非常に大きな武器になると私は思うのです。それらに対しましても二千万とか三千万程度の研究補助しか出ておらぬと思うのです。このことに対して思い切って——こんな数字を言いますと笑われるかもしれませんが、一研究に対して百億くらいの金をつぎ込むくらいでないと、とてもできるものじゃないと思います。先ほどもちょっと話に出ました水俣病にいたしましても、金をもっとつぎ込みさえすればこんなものは幾らでも——環境の浄化、海をきれいにすること等は私はできると思う。そういう意味で、どうも少し命を守るのに金の使い方が少な過ぎる、こういう感じがするのです。
 それから昔、結核が日本の亡国病といって死亡率第一位を占めておった時分、財団法人結核予防協会ができて、いわゆる結核予防法ができる前ですが、非常に民間団体として活躍をいたしたわけです。その結果結核予防法もでき、結核というものに相当大きな成果をあげた。たまたまガンがちょうどそのような時期だと私は思います。これも民間団体のガン対策、たとえば日本対ガン協会というようなものもありますが、そのほかにもあります。しかしまだガンに対します法制化というようなものは全然できておらない。ちょうど結核予防協会ができたときと同じような時期だと思うのですが、これらに対して厚生省の、こういう民間のガン対策等をやっておるものに対しての助成が、ほんとうにスズメの涙ほどしかない。これはもっと真剣にガンというものを考えないと、死亡率が第二位というのが、へたをすると第一位になるかもしれない。そのくらいやって、何とか、原因がはっきりせぬでも、早くに見つけて早くに治療すればなおる、こういうことなのに、早くに見つける方法すら国が真剣にやっておらない、こういう点で、ぜひ私はもう一度お聞きしたいのです。

発言情報

speech_id: 107104410X04219730717_025

発言者: 羽生田進

speaker_id: 5713

日付: 1973-07-17

院: 衆議院

会議名: 社会労働委員会