中村茂の発言 (物価問題等に関する特別委員会)
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○中村(茂)委員 決戦の時期だというのは、物価安定についてその見通しがつくかつかないか、こういうことだというふうに私は思うわけであります。政策、手段を幾つか出していま説明になったわけでありますけれども、そのほとんどは金融措置であります。それらの金融措置がそれぞれなされて、四月、五月を通じて、それでは将来の見通しとして、これらの措置によって、これらの政策、手段によって物価安定の見通しが立っているかどうか、ここがきわめて重要だというふうに私は思うわけであります。五月二十五日に総理府発表の東京都区別の消費者物価指数が、前年度同月比にして一一・六%高騰しておりますし、これは二十年来の暴騰だ、こういうふうにいわれています。それから、卸売物価の四月に発表された数字を見ましても、前年比一一・四%で、これは十五カ月間暴騰を続けたことになるわけであります。そのことを考えてみた場合に、いま物価問題は最悪の状態に来ているのじゃないか。ですから、先ほど言われました金融措置を中心にする政策、手段だけでは、まだまだ物価安定の明るい見通しというものは出てきていないのではないか、こういうふうに考えるわけであります。なおそのほか、こまかい点について物価閣僚協議会でいろいろ話されておる、こういうこともいわれております。私は、いま申し上げましたように、四月、五月決戦だということで幾つかの政策、手段を出したけれども、まだまだインフレの状態は明るい見通しが出てきていない、こういうふうな判断に立つわけであります。
最近日経連で発表した資料によりますと、ことしの春闘の総括を行なったその中で、わが国の経済は悪性インフレに大幅な一歩を踏み込んだ、こういうふうに指摘をしております。そういうふうに指摘している背景については私は大いに論議のあるところでありますけれども、いずれにしても、悪性インフレに大幅な一歩を踏み込んだ、こういうふうに言っております。それから田中首相は、先日のNHKのテレビで、インフレになるとは思わないし、してはならない、こういうふうに言っているわけであります。また経済学者等は、現在のインフレの状態について非常に苦しい見通しを立てている学者が非常に多くあります。
そういう中で、物価問題を担当する経済企画庁として、現在の物価の高騰をどのように見るのか、明らかにしていただきたいと思います。