橋口隆の発言 (物価問題等に関する特別委員会)

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○橋口(隆)政府委員 現在の物価の上昇状態をどういうふうに見るか、これをインフレと見るかどうかということが御質問の一番の御要点だろうと思います。
 このインフレにつきましては、もう釈迦に説法かと思いますけれども、定義がいろいろに分かれておりまして、古典的な定義によれば、商品の取引量以上に通貨が膨張して、貨幣価値が下落して、そうして物価が上昇する、こういうような解釈であったようでございますが、最近では、そのほかにまた総需要の面から、たとえば財政支出、消費、投資あるいは超過支出というような需要の要因のいずれかが非常に増大をして、そのためにインフレが生じて物価が急騰していく、こういうような定義もあるようでございます。ほかにも日経連のような、コストインフレ的な、そういうような解釈もあろうかと思います。しかし、これは定説はございませんので、これに共通する特徴をつかまえてみれば、大半の物価が、一般的に長期間にわたって、加速度的に継続して上昇していく、こういうのが特徴ではないかと思います。
 そういう意味で、現在のこの物価上昇を卸、消費を通じて当てはめてみますというと、ややインフレ的な様相を見せてはいるようでございますが、私どものほうでは、多少一般とその見解を異にしておりまして、景気は非常な過熱状態ではあるけれども、悪性インフレ的であるとはまだ断定し切れない。また、ちょっとことばのあやでございますが、いわばインフレになるかならぬかボーダーライン的な状況にあるのではないか、そういうふうに理解をしておるわけでございます。したがって、これを悪性インフレ化させていくかどうかということは、今後あらゆる政策、手段を発動して、もう少し成り行きを見守っていく必要があるのではないか、こう考えているのでございます。

発言情報

speech_id: 107105063X01419730607_005

発言者: 橋口隆

speaker_id: 1826

日付: 1973-06-07

院: 衆議院

会議名: 物価問題等に関する特別委員会