中村茂の発言 (物価問題等に関する特別委員会)

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○中村(茂)委員 ややインフレ的な様相——私は、物価問題というのはインフレムード、こういうものが起きてきたときが一番危険だというふうに思うわけであります。なぜかといえば、私どもは戦後のきわめて悪質なインフレを経験しているわけでありますし、インフレということになれば、お金よりも物にかえろというムードがインフレムードの中に起きてくる、その傾向というのが最近やはり根強くあって、需要の伸びというところにインフレムードの心理的な状態が反映してきているのではないか、こういうふうに思うわけであります。そのほかにも幾つかの要因はありますけれども、そこのところをどういうふうに断ち切るか、ここがいま一地重要な時期だ。
 こういうふうに考えてみますと、私はこの前のときにも言ったわけでありますけれども、政府の物価値上げ、インフレに対する対策は後手後手に回っている、こういうことをよくいわれます。私もそのとおりだというふうに思うわけであります。ここでは思い切った手段、政策を打ち出して、これだけの心がまえと気力をもってやれば確かに物価は安定する、こういうふうに国民に安心感をまず与えることが、インフレムードをとめる一番大きな要素になるのではないか。そういうことを考えてみた場合に、政府がいろいろ打ってくる手というものは金融措置がほとんど中心であって、国民大衆は、金融措置がどうだのこうだのといってむずかしい名前を並べてみても、それがどういうふうになってあらわれてくるかということはなかなかわからないし、また、金融措置によってそのことを行なっていくには時間がかかるわけであります。ですから、この前のときも申し上げたわけでありますけれども、一番投機の対象になり、物価高騰の元凶とまでいわれる土地などについては思い切って凍結するとか、公共料金の値上げは一切ストップするとか、そういう国民の目の前にぱっとくるものを思い切った政策で打ち出していく。そのことによって物価の安定への方向というものを与えて、国民に安心感を与える。そのことによって、インフレムードに乗った、お金から物にかえる、こういう需給という問題についても正常に戻していく、こういうことになるのではないかというふうに思うわけであります。
 そういう意味において、やはり物価を担当する経済企画庁においては、いま申し上げたような思い切った手段を考ていただきたい、こういうふうに思うわけであります。

発言情報

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発言者: 中村茂

speaker_id: 18125

日付: 1973-06-07

院: 衆議院

会議名: 物価問題等に関する特別委員会