須藤五郎の発言 (議院運営委員会)

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○須藤五郎君 私は、先ほど議事進行について質問いたしましたのは、これは、実は私はまだ昼食をとっておりません。それで、先ほどサンドイッチ一つ口にほおばったときに事務局から連絡がありまして、それで、私はまだ食事中ですから、食事が済むまで待ってもらえないかという発言をしたんです。そうしたら、委員長のほうから、待てないというお答えでしたから、私はずいぶんひどいものだなと思って実はやって参りましたが、まず私が先ほど申した内容は、そういうことを発言したかったんだということです。だから、人間というものは、やはり食事は必要ですから、せめて昼食事ぐらいは落ちついてさしてもらいたいということなんです。(発言する者多し)いや、それならどうぞ、それは御自由でございますけれども。それでですね、かねがね、いつも私は申してまいったわけでございますが、こういう問題は、この場で論議する問題ではないと私は思っております。しかし、皆さんがいろいろとこういう問題について御発言をなすっている、意見を述べていらっしゃいますから、私もいささか発言をいたしたい。
 いま必要なことは、私たちの党、わが党の、決議案に対する賛成の態度表明に基づきまして、賛成討論を私たちは申し入れました。それは先ほどの山崎議員の経過報告にもあったようです。いま残されておる問題は、この賛成討論をどう扱うかということをきめていただくこと、決議案の本会議採決の手順に入っていくということだと私は思っておるんです。いま残っておる問題はこれだけであると、私はこういうふうに考えておりますが、いま皆さん方がいろいろと態度を表明されましたから、私も私の考え方を少し述べさしていただきたいと思います。
 まあ、最初の「七月五日の理事会決定とその後の共産党の態度変更の問題」、それから第四にある「運営上の問題と議案処理の問題」と、この一と四の問題に関連して私は述べさしていただきたいし、またその一の中には一、二、三とあります。こういうことも含めて、一括した私の意見を聞いていただきたいと思うんです。
 第一は、核実験問題に関する決議案をめぐる参議院議院運営委員会での私の態度変更について、これが議会制民主主義の根本にかかわるものであるとか、国会運営のルールに反するなどの非難が行なわれておりますが、ここには、政党の政策決定や議案に対する態度決定の根本にかかわるきわめて原則的な問題が含まれております。この際、わが党の基本的見地を明らかにしておく必要があるように思います。
 第一は、本来、政党がその政策や議案に対する態度を決定するにあたりましては、外部の何人からも干渉を受けるものでないことは理の当然だと思っております。政党が一度表明した態度を、何らかの事情によって変えることも当然あり得ることであり、その政党の権利に属することであります。今回の場合は、核実験決議案の最終的処理に対する議員団の態度が決定される以前に、私が熟さない判断によりまして誤った態度表明をしたので、後に議員団の態度決定に基づいて変更訂正したものでありますが、いずれにしましても、この態度表明の変更は、わが党の責任と固有の権限において行なわれたものであり、そのことについて、他の政党や国会の機関の承認を必要とする性質のものではないことは明瞭だと思います。態度変更の結果、その政党が、外部からどのような評価を受けようとも、それはその政党自身の利害にかかわる問題ではあっても、新しい態度表明そのものを、外部から、他の政党であろうとあるいは国家機関であろうと、それを承認するとかしないとかいう性質の問題ではあり得ないのであります。したがいまして、今回の場合のように、核実験問題決議案に対する私の党議に沿わない誤った態度表明に関して、党を代表する理事の誤った態度表明を訂正する新しい態度表明がなされた場合、その党の内部のいきさつや真意のせんさくを、他党が納得ゆくまでしなければならないということは、いたずらに不必要な混乱を持ち込むものであると思います。他の政党が、態度の変更、訂正について批判があるならば、それは議事運営とはかかわりのない政党次元の問題としまして、言論をもって行なえばよいのであると思っております。
 なお、理事会で表明した態度を訂正変更するにあたりまして、次の理事会まで外部へそれを一部発表すべきでないなどの議論が行なわれておりますが、これも政党の政策決定と表明の自由を侵す誤った議論といわなければなりません。
 なお、この際、私は一言つけ加えておきますが、私たちの五日の晩反対をしたその態度を賛成に訂正しました。そうして、私はその直後、委員長に連絡をしようと思ってさがしましたが、委員長は見当たりませんでした。もうすでにお帰りのあとでございました。そうして、私は自分の部屋に帰っておりました。そうすると、社会党の鈴木さんから電話がありまして、自分はこれから記者会見をしようと思っておるが、君のところはどうするんだということでございましたから、うちもやることにしておると、こう申しました。それでは一緒に行こうではないかというので、私は社会党の部屋へ参りました。そうしたら、鈴木国対委員長はすでにもう記者会見に出席されたあとなので、私は追っかけて参議院の記者室へ参ったわけです。そのとき私と一緒に行ったのは星野君だったと思います。そこで私は初めて記者諸君に話をしたわけですが、その席上、鈴木さんも、それから民社党の向井さんもいらっしたと思います。だから、そこで社会党の鈴木さんも、民社党の向井さんも、共産党の態度が変更されたことをお知りになったことだと思っております。そうしてその帰りのときだったと思いますが、私は公明党の部屋を訪れまして、われわれは反対から賛成に態度を変更しましたということは、公明党の部屋に参って報告いたしました。反対から賛成に変わったことを私は報告したはずです。
 なお、委員長にお会いすることができなかったので残念に思いまして、六日の早朝です。私は委員長の宅へ電話で連絡をしたいと思って連絡をいたしました。そうしたら、もう委員長はすでに国会へ出発したと、こういうお答えでした、留守の方が。それで、委員長には急いで報告する必要があると思って、私は九時ごろ登院をいたしました。そうして委員長のところへ報告に参ったと思っております。それで、ああいう場合に、私はできる限りの手を尽くして、いっときも早く委員長のお耳に入れて、しなきゃならぬと、こういうふうに考えて、私は不十分ながらそういう措置をとったということを、この際つけ加えておきたいと思っております。

発言情報

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発言者: 須藤五郎

speaker_id: 27530

日付: 1973-07-09

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会