山崎昇の発言 (議院運営委員会)
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○山崎昇君 一つ一つ、これ、あとでまとめなきゃならぬと私は思うんですが、いま須藤さんから言われたことで、私は重要なことがあると思いますから、ちょっと補足をさして意見を述べさしてもらいたい。
それは、私も政党政治を否定するものではありません。また、政党はどこからもとやかく言われる性格のものでないことも、私も承知をいたしております。しかし、国会で問題を処理するのは、国会の機関で議論をしてきめてやっていかなければなりませんから、議運委員会の理事会あるいは議運あるいはその他の機関が置かれているわけです。ここできめたものは、そこで変更するのが私はやはり議会制民主主義の手続でなければいけないと思います。しかし、国会の機関でものごとがきまるまでの間に、各政党が政党同士で話をすることもけっこうです。あるいは内部でどういうふうに検討するのも自由であります。これは私もそうだと思います。したがって、今度のこの決議案を上程するにあたりまして、一方では野党内部の国対委員長会談で相談をまる一日やりました。また非公式に、私ども中心でありましたから、社会党の国対委員長と自民党の国対関係者との間に、いま野党ではこういう点が議論されますということを連絡していることもまた事実であります。しかし、先ほど私が申し上げましたように、野党四党の国対委員長会談がまとまりませんから、これは国会の問題であるから、議運理事会で正式に議論をすべきだということで、五日の晩六時から議運理事会に舞台が移って、そして、理事会で須藤さんも出席の上で議論をし、先ほど御報告申し上げたような決定を行なったわけであります。加えて議院運営委員会で決定をしたわけであります。ですから私は、もし共産党が、その態度を改めることはあなた自身の党の決定でよろしいと思うんですが、外部といいますか、いきなり、国会の理事会の招集もなければ何にもないのに、記者会見で、おれのほうは賛成である、態度がまるっきり変わってまいるわけであります。
また、私は先ほど時間的な記録を申し上げましたが、七時二十分には正式に文書で賛成討論の通告をいたしておるわけです。一体これは私ども、どう理解したらいいんですか、私はおかしいと思う。もしも賛成討論の通告をするというなら、翌日理事会を開いてそこで行なうか、そのあとに手続としてはとるべきものではないでしょうか。共産党が、政党でものをきめたら、国会の機関できめたことをどうでもいいということには私はならぬと思う。その点は、私は一共産党の問題でありませんで、議会の機関の運営に関することだから、私は正確にものを申し上げているわけであります。この点は、委員長、きちんと私はしてもらいたいと思うわけです。
それから、須藤さんから個人の問題が出されました。私は、人間ですから誤りをおかさないなんていうことはないと思います。だから、少し余談でありますが、田中総理が就任直後原稿を読み違えた点がありました。しかし、私は総理大臣といえどもものを間違えるときがある、総理大臣だからものを間違ええないんだということを考えること自体が誤りだと私は思っております。ですから、故意に誤れば別でありますけれども、どうしてもしょうがない理由等で誤った場合には、すなおに私ども人間関係として認めるべきだという私は態度をとりました。そういうことから考えると、私は須藤さんだって、また私だって、いつどういう形で誤りをおかさないなんということは言えません。しかし、これもやっぱり限度の問題がございます。私は、先ほど時間的に申し上げたのはその点でありまして、須藤さんが理事会で述べられたあと、あなた方の党は正式に決議案を文書で提出しているではありませんか、第八号決議案というものを。では、あなたが理事会で述べたことと、党が正式に文書で出されたこの決議案提出という行為と、どういうふうに私ども理解をしたらいいんだろうか、それはあなたが個人的な誤りだと言うにはあまりにも飛躍があるんではないだろうか、こう私は判断をいたします。
そういう点で、私はあなたを疑い責めるわけではありませんけれども、やはりあやまちはあやまち、そうして手続的に間違いをおかしたんならおかしたということを明確にして、今後そういうことのないようにしながら、私ども参議院の運営というものをやっていくのが筋道ではないでしょうか。これが今日まで私ども社会党が重要視をしてまいったことでございます。
なお、私は、言論は自由だから自由にやりなさい、そのとおりであります。しかし、どの政党でも、お互いに国会でものごとをきめていくわけでありますから、国会の機関の決定ということは、一番私は重要視をしなければ議会制民主主義は成り立たないと思っています。そういう意味で、どうか、その点はひとつ十分御反省を願いたいし、また委員長に私は要望するんですが、この案にございますように、今後私ども理事会へ臨む、あるいは議運委員会ばかりでございませんで、その他の委員会もそうであります。また本会議もそうであります。ですから、この議事手続を重要視をするがゆえに、国会法があり、規則があり、慣例があり、さらにその内部にわたりまして一事不再議の原則でありますとか、あるいは委員会で反対をして本会議で賛成をすれば懲罰に値する事案になってくるとか、さまざまな罰則等を設けられるのは、私は民主主義下における議会制度というのは、実はこの手続が重要だから、そういう、今日まで何年かにわたって各党の英知がここに盛られておるものだと私は思うんです。
そういう意味で、今回のこの事件は、単なる個人の誤りというにはあまりにも大きい問題を含んでおる。そういう意味で、私は感情的にならずに、冷静にひとつ国会の運営というものを、各党は分析をしながら、またいま起きております問題を扱って、今後こういうことのないように私ども気をつけてまいりたい。こういう趣旨で私ども社会党やっておりますので、どうか、この第一の点につきましては、重ねて委員長に要望いたしますが、今後やっぱり各党とも、国会の機関で議論をし、きまったものは、そこを通じてやはり変更あるいはその他の方法を講じていくんだ、こういう態度だけはこの機会に明確にしておきたい。そして、何かの機会に個人のミス等が出た場合、それが許さるべき限度のものならば、当然本人からやはり遺憾の意の表明があって、それをもとにして私ども今後お互いにそういうことのないようにつとめようではないかという態度を堅持をしつつ、これらの問題に対処していくのが一番正しいのではないか。そういう意味で、ここに出されておりますこれらの問題は、私ども社会党としては、これは常識の問題だと考えておりまして、委員長のこの提案に賛成をしておきたい、こう思うんです。