山崎昇の発言 (議院運営委員会)

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○山崎昇君 私からまた、この問題について、私の固有名詞も出ておるだけに、意見を述べさしていただきたい、こう思うのです。
 この記事の内容が議院運営委員会の理事会の内容を報道しているだけに私は重要視をいたしております。特に、この議院運営委員会の理事会は非公開でございますから、私ども理事と、関係する事務局の職員だけが出席をしております。したがって、理事が発言をしない限り、外にこういう問題が出ていくということは、私はあり得ないと思っているわけです。で、理事会の申し合わせとしては、理事会が終了すれば、特殊な問題は別でありますが、委員長が代表しまして記者会見をして理事会の経過並びに結果等が話をされておるわけであります。これは私ども今日まで守られたと思いますし、それが一番正しいと思っております。しかし、各政党が独自で記者会見することを私どもとやかく言うつもりはありません。ただ、問題になりましたのは、おとといの理事会でございまして、七月七日の赤旗に私の名前、自民党の名前、名ざしで発言が報ぜられました。
 そこで、私は一回も理事会でこういう発言をしたことがない、こう私ども須藤さんに申し上げまして、須藤さんからちょっと休憩にしてもらいたい、党に帰っていろいろ協議をしてくるということになりまして、帰ってまいりましてから、私どもに対する答弁としては、赤旗の問題については議員団は責任がないのだ、赤旗に問題があれば赤旗に言いなさい、こういう態度表明がございました。
 そこで、私から重ねて、それじゃ理事会に出席しておった須藤さんにお伺いするが、私はこういう発言をしたとあなた思いますか、須藤さんから、そういう発言がなかった、こういう発言がございまして、理事会はこの七月七日の赤旗に載せられておりますような内容の発言がなかったということを確認をして、これは重要なことであるから、委員長は赤旗にやはり訂正等の要望をすべきではないか、その取り扱い等は委員長に一任をするという理事会の決定がありまして、実は委員長から赤旗に対して訂正の要望書が出されておるわけであります。それに対しまして、赤旗からの答弁は、きょうの理事会で報告がございましたけれども、これまた院と関係はない、あるいは、あれは赤旗が責任を持ってやったことだから、まあ、簡単に言えば、とやかく言うなというばかりの回答であります。私どもは政党の機関紙でありますから大切にしなければならぬと思う。だが、出席をしておりました理事が、そんな発言がなかったのだということを言いながら、赤旗は、あたかもそれがあったように報道される、これは私はことばは悪いが捏造ではないか、あまりにもひどいではないか、こういうふうに私は考えまして、この問題をとっておるわけです。特に、非公開の理事会の内容でありますだけに、私は院の運営と関連があると考えまして、実はこの問題を取り上げました。
 さらに、日曜日の赤旗がまた問題になりました。それはなぜかといえば、委員長のとった措置が越権行為である、あるいは先ほどちょっと出ましたが、須藤さんとの間に一問一答がなされたという形で須藤さんの発言内容が報道されておる。そこで、先ほどの理事会で須藤さんにお聞きをしましたら、一問一答はありませんでした。委員長の越権行為だなんということを言った覚えがありません。こういうことになりました。私が理事会で、もし須藤さんがそうだとするならば、一体、赤旗というのは、どこからどういうふうに記事を取って書かれるのか、それは御自由でしょう。しかし、あまりにも国会の運営について、こういう、なかったものをあったような形でやられる、あるいは、それの訂正を申し入れれば木で鼻をくくったようなあいさつをされる。一体、院の権威はどうやって保っていくのだろうか、私はここに問題があるのではないかと考えまして、この問題を取り上げているのです。ただ赤旗がどうだこうだという非難で申し上げておるわけではありません。特に私ども固有名詞を掲げての記事でありますだけに、私は社会党を代表しておりますから、社会党の名誉にも関する問題でありまして、これは政党同士の問題としても重要ではないだろうか、こう考えて私はとっておるわけであります。しかし、今日まで私はきわめてこの問題等についても冷静にものを述べたつもりでありますし、お聞きをしたつもりであります。そういう意味で、今後、私は赤旗等が、この非公開であります議運理事会等の問題を書かれる際には、慎重の上にも慎重を期していただく。さらには公党の名誉にかかわるようなことはやめてもらいたい、そうして事実に基づいて私は書かれることにはやぶさかではありません。その点をこの機会に強く私は要望しておきたいと思うのです。したがって、委員長は、ああいう答弁を赤旗の編集局の次長からされたわけでありますが、重ねて委員会としては、赤旗に対して、今後慎重な態度でやられますように、特に院の運営に関することでありますから、私は要望をしておきたいと思うのです。
 これ以上、私はこの問題についてあまり多くのことを申し上げるつもりはありませんけれども、今日まで四日間、七月五日の理事会以来、終始一貫こういう問題で理事会が議論されて、一たんは理事会で確認をされて、休憩後になるとそれがまた変わってくる、これでは私どもやっぱり人間的な信頼関係にもひびが入ってくると思われます。
 さらに、ここにあげてあられますように、二つ目の問題とも関連いたしますが、私どもも党の幹部から報告を受けております。六日の日に各党の部屋を回りまして、渡辺さんと星野さん、それに共産党の事務長である櫻井さんというのだそうでありますが、三人、各党を回られまして、あれは須藤が党の方針を誤ったのだというような発言、さらには須藤個人の責任である、たいへん御心配かけ、御迷惑をかけて申しわけありませんでした、三人で歩かれたという、そうして共産党としては賛成することになったのだから御了解くださいと、こう言って回られたという。四党全部同じであります。私どもも国対委員長と副国対委員長がこれに立ち会っております。しかし、次の日の理事会で御本人に確かめたら、遺憾でありましたと言った覚えはありませんという須藤さんの話であります。これでは私は、一体、各党の控室を回って党を代表して述べられることがどうなってくるのだろうと、私どもはだれを信用して話をしたらいいのだろうか、少なくともそれがうそだというならば、各政党をたぶらかしたと言われてもやむを得ぬではないだろうか、こうさえ私は考えさせられます。そういう意味では、私は共産党もやっぱり謙虚に、まずかったならまずかった、しかし、私どもの内部でいろいろ検討した結果、四党に同調することになったから今後も一緒にやろうではありませんか、手続的に誤った点があれば私ども直すし、今後そういうことのないように理事にはやらせますと、そういう形でこの問題の処理に当たるのが私は常識じゃないかと思っています。そういう意味で、私はきわめてこの事件もまた遺憾だと思います。どうか、そういう意味で私は、きょう共産党弾劾みたいなことばになっておりますが、深刻に私どもも悩んでおるのです。そういうことを申し上げておきたいと思うのです。やはりお互いに政党でありますから、ときには対立いたしますけれども、人間的な信頼関係を失ったら、これはもう何もできません。そういう意味で政策上の対立は対立としても、やはり議院運営だとかその他につきましては、私は人間的な信頼の上に今後ともこれらの問題の処理に当たって、そうしてこの参議院の独自性、自主性、あるいは参議院の権威というものを守っていく必要があるのじゃないだろうか、こう考えて、私ども二人理事でありますが、深刻に討議をしながら、また幹部とも相談をしながら、実はこの委員会に臨んで発言をしておるわけです。どうかそういう意見で、ぜひともこれらの問題については重ねて委員長にお願いいたしますが、今後こういうことのないように、ひとつ委員長からも御努力願いたい、また共産党も謙虚に、まずかった点はまずかったとお認めになるのが公党の立場ではないだろうか、こう考えて、今後ともそういうことのないように、ひとつこの機会にお願いをしておきたい。
 また、赤旗もどれだけ権威あるものか私は知りません。他党の機関紙でありますから知りません。しかし、私も一人の政党人として言えば、自分の政党の機関紙がこういう誤りをおかしたときには当然直すと、私はこの場で誓っておきたいと思うのです。そういう意味では、やはり須藤さんが出られまして、そういう発言がなかったと言われ、さらには先ほどの理事会で、一問一答のようなものはなかったと、こう私どもに言うわけでありますから、赤旗の記事についても、できればひとつ訂正を願いたい、こうこの場で要望しておきます。しかし、これは議院運営委員会でありますから、赤旗の記事をここで直す云々なんということを決議するわけにもまいりませんから、私は公党の立場として、議会運営に関連をしますから、この点については、ひとつ議院運営委員会の私は理事でありますから、要望、意見として述べておきたい。委員長において適宜お取り計らいをいただければ幸いだ、こう思って、この点についての意見を申し上げておきます。

発言情報

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発言者: 山崎昇

speaker_id: 6197

日付: 1973-07-09

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会