吉田法晴の発言 (公害対策並びに環境保全特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○吉田委員 この瀬戸内海環境保全臨時措置法は、衆議院における各党のなみなみならぬ御努力の結果だと、私どもも瀬戸内海に面しておる地域に住んでおる者として、あるいは選挙区をそこに持っておりますだけに、たいへん関心を持ち、また感謝もしてきたところでございます。環境庁長官が瀬戸内海を見に行かれ、予想外の汚染と汚濁にびっくりして、もうこれより以上の瀬戸内海の汚濁は許されぬと、こういうことを言われたのを、いまもまざまざと覚えております。それだけに、せっかく瀬戸内海環境保全臨時措置法ができたのなら、そしていま言われる瀬戸内海の特殊性にかんがみて、埋め立て基本方針を早急につくりたい。しかもそれが二月の末か、おそくとも三月中にはできる。それに埋め立ての免許は県知事がするということになっておりますが、この公有水面埋立法の改正についても、公害防止という点から、環境保全という点から、県知事に要請をしよう、こういう点は念を押そう。そしていわばかってに都道府県知事が認可をしないように、こういう改正が行なわれた。住民の意向を十分聞いて……。
 この発電所問題について、あるいは発電所を建てるに必要な埋め立てについて、十二月二十日、年末の電調審のその前の電調審のときには、一つの漁業協同組合の賛成が得られないで保留された経緯も御存じのはずです。それからこの瀬戸内海の西の端のところは、だれが見ても、まだきれいに残っておる。そこにいわば埋め立てを進め、それからその上に上物として発電所をつくる。これは周防灘総合開発計画というものがありまして、地域開発計画の一角としてすでに大分・鶴崎の新産都市ができ、公害が出始めておる。また北九州の門司の裏側で開発が始められ、あるいは苅田には発電所もある。これからの豊前火力発電所の百万キロがどういう位置にあるかということは、私は言わなくても、環境庁としては御存じのはずです。
 そうすると、留保はしたけれども、いわば豊前火力発電所が電請審を通過するということは、留保をした、条件つきと、こう言われるけれども、電調審を通ったことは事実です。しかし実際問題としては、その発電所ができるためには埋め立てをしなければならぬ、発電所をつくるための埋め立ての条件ですが、場所にも現われておりますように、これは少しあわてておる。あわてておりますが、目前にCODの割り当てが行なわれ、それから基本方針も早急につくらなければならぬ、こういう段階で、なぜ環境庁が電誤審についてがんばってくれて、基本方針ができてからにしてくれなかったか、こういうやっぱり感情は地元には現にございます。
 それについていま留保をしたから、こういうことですけれども、いわば何か口をぬぐっているという感じがいたします。私の尋ねるところについて、まともにはお答えをいただけなかったが、環境庁長官の言明と、それからあそこの埋め立てという問題の位置を考えますと、環境庁は押し切られたと思われます。もし実際にこれが進んだとするならば、おそらく取り返しのつかぬ、瀬戸内海の環境保全については、大きなマイナスが出現すると思われますが、いかがでしょうか。

発言情報

speech_id: 107204209X00819740308_084

発言者: 吉田法晴

speaker_id: 22988

日付: 1974-03-08

院: 衆議院

会議名: 公害対策並びに環境保全特別委員会