瓜生順良の発言 (内閣委員会)
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○瓜生政府委員 われわれに対して、反省をもっとすべきではないかという点が主眼点かと思いますが、私も、吉田先生御承知のように、ずっと古くから宮内庁に入っていたものではありませんが、それでも昭和二十八年の暮れからあそこへ入っております。この新しい憲法下における天皇の地位というものが大きく変わっており、その線に沿って、新しい時代に即応する皇室のあり方でなければいけないということを私なりに考えながら、つとめてまいってきておるつもりでございます。
要は、憲法第一条にも、天皇の象徴という地位は、国民の総意に基づくというふうにありますので、その国民の総意というのが那辺にあるかということを勉強をすることにつとめてまいっておるつもりであります。直接には、皇室のことに奉仕いたしておりますが、根本的には、やはりわれわれは全国民への奉仕者であるということを腹の底に十分おさめて、全国民の期待に沿うようにやらなければいけないと思って努力をしておるつもりであります。
ただ、古いこと、これもわれわれ、そのままを踏襲するようには考えておりませんけれども、その中で伝統的にやられたことでいいことは、ずっと踏襲していったらどうか。いま、ちょっと例におあげになりました米をおつくりになっておるようなこと、これは、やはり踏襲したほうがいいだろうというふうに考えておるわけでありまして、これは農民の苦労を知られるということと賢所へのお供えになるお米なんかをおつくりになる、少量でありましても、やはりいいことだろうというふうに考えておるわけでありますが、なお、前からのやり方でどうかと思う点は、改めることには努力しておるつもりであります。
元の閑院宮さんがお書きの本、私も目を通しておりますが、終戦後のような事情のことを書いておられるわけで、そういう点については、われわれも十分に反省を——そういう点の意見もあるということを承知して、新しい時代に即応する御奉仕ということ、そういうものに心がけなければならないと思って努力をいたしておるつもりであります。至らぬ点のある点は、今後も大いに反省して、よりよくいたしてまいりたいと思っております。