吉田法晴の発言 (内閣委員会)

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○吉田委員 こういう話を聞いたり見たりいたしました。これは、いまの天皇陛下が皇太子のときであったと思うのですが、閲兵をしておられて雨が降ってきた、一時間ほど立っておられたけれども、台からおりられたら、靴のあとが微動もしないで残っておったというお話。
 また、その当時、それからちょっとあとですけれども、福岡県出身の土岐と申しますが、大膳頭か何かをいたしました人が、郷里に帰ってまいりました。親御さんの御不幸に帰ってこられて、火ばちの前にすわったら、一時間でも二時間でも姿勢をくずさずにすわっておる。たいへん感心——感心は、どっちの感心かわかりませんけれども、感心をいたしましたり、驚異の目で見たりしたことがございます。
 瓜生さんも、前から知っておりますし、前からまじめな人であったことは、間違いございませんけれども、宮内庁に入られて、この間から答弁を聞いたりして、その話を思い出すような態度をときどき見受けたりするのであります。なるほど、新しい憲法のもとにおける皇室であられるように宮内庁次長としてはつとめておる、あるいは宮内庁長官としては努力しておるというお話でございましたけれども、何かこう謹厳といいますか、あるいは厳粛な感じ、その厳粛なり謹厳なりというものが、神さまであった当時のしきたりが、そのまま引き継がれておるという感じを持つのは、これは誤解でしょうか。誤解であれば幸いだと思うのです。これは感じで申し上げることでございますから、答弁は要りません。
 それからもう一つは、これは国内問題ではなくて、このごろ問題になっております外遊の問題と関連をいたしますが、外遊の際に、この前は、いまの福田大蔵大臣が御同行をされました。いわば、ニクソンの訪中にしても、あるいは対外政策にしても、内政の失敗をおおい隠す努力があるのではないかと思ったりしますが、もし、日本の内政における失敗を、天皇御外遊等によっておおおうとする意図があるならば、あるいはそういうものが作用するとするならば、私は、もってのほかだと思うが、今度のアメリカでのお話に関連をして、新聞記事を見ておりますと、ニクソンが訪日をして、そのあと天皇の御訪米を実現したいという意図が——新聞の解説の中には、やはり天皇が元首としてアメリカを訪問される、元首の相互訪問という記事がございます。これは正式なものであるとは思いませんけれども、少なくとも新聞が、そういうぐあいに受け取ろうとしていることは、これは否定することができないのではないか。
 この二つの問題がございますけれども、これらの問題について、まず総括的に、総務長官として、あるいは宮内庁次長として、どういうぐあいに考えておりますか承りたい。

発言情報

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発言者: 吉田法晴

speaker_id: 22988

日付: 1974-02-19

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会