瓜生順良の発言 (内閣委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○瓜生政府委員 第一の関係で、村田大造さんの息子さんが戦死されたことに関連して、これは、国民全般の一つの例としてのことでございますが、天皇陛下とされましては、あの戦争につきましては、当時、軍国主義的な国家情勢があって、そのために、心ならずもああいう戦争となり、非常に心を痛め、残念に思われて、その犠牲者に対しては、いまも胸を痛めておられるわけでありまして、それは毎年の戦没者追悼式の際にも述べておられます。将来のために、再びこういう戦争があってはいかないし、永遠の世界の平和を望むということは、常に申されておるのであります。そういう点は、われわれも十分に承知いたし、その点で、われわれの仕事においても、遺憾のないようにいたしたいと思っております。
それから第二点の、外に対する関係でありますが、これは、いま昭和四十六年の秋、ヨーロッパに行かれたときの例を引かれたのでありますが、英国の女王との晩さん会の際に、女王のほうでは、必ずしも好ましいときばかりでなかったということを言われたのですが、こちらの天皇陛下からのごあいさつに、それがなかったという点が、当時、英国の新聞でも問題になったということを聞いております。実は、別の機会の、ウェストミンスターのときには、それについて、ちょっとおっしゃっておったわけですけれども、しかしながら、女王の晩さん会のときには、どちらかというと、明るい思い出ばかりをおっしゃっていた。それで、英国の女王のほうの関係と、ちょっと合わなくて、あとから考えると、批判の余地はあると思います。しかしながら、これも、いまの陛下のお立場上、政治的な御発言を避けて、儀礼的であられなくてはいかぬ点もあるのですから、その発言のなさり方は、なかなかむずかしい点があると思います。
そういう意味で、対外的な関係についても、儀礼的なお立場におられるだけにむずかしい点はありますけれども、ときには、おりに触れて、そういう問題も述べられておることもあるわけでありますが、将来についても、そういうことは検討すべきことかと思っております。