吉田法晴の発言 (内閣委員会)

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○吉田委員 どちらからも、オランダの話はございませんでしたが、英国での話は、晩さん会のときには出なかったけれども、別の機会にはそういうあれがあったという。戦後、初めての天皇御外遊の際のことですから、戦争中の責任、あるいは戦争犯罪についての反省、あるいは謝罪をされるのに適当な機会ではなかっただろうかという意味で、これは、あとからの話ですけれども、いろいろ論議をされた。そういう点について、御自身については、いま言われるように、たいへん御自責の念がおありだとか、あるいはこの間、御成婚五十周年記念の際にも、全国を回られるのにわらじばきで回りたい、そういうお気持ちであったということがいわれております。しかし、先ほど来、宮内庁のおえら方の問題について、責任を問うておるわけですから、最初の外遊の際に、そういう問題についても、いわば御援助申し上げる点について欠けるところがあったのではないか、こういうことを申し上げたわけであります。
 昔のような無答責という姿勢では、民主主義的な、あるいは錯綜しております国際関係では、なかなか通らないのではないか。そして、そのことは、オランダでの訪和反対のデモになっただけでなしに、先般、田中首相が東南アジアに行かれた際にも、最近の日本の実情が、昔のことを思い出させるだけに、東南アジアの諸国に対してかけた迷惑についての反省が対外的には十分表明されていない。賠償はやられたかもしれない、あるいは経済援助はやられたかもしれない。しかし、日本で起こっておることはどういうことなのか。対外的には、やはり軍隊の復活、それも、先ほど申し上げましたような昔の天皇の軍隊が復活しているとわれわれにも考えられる。外国から見れば、これはタイムスにも出ましたように、日本の軍国主義復活といったものが心配されるのと、過去の反省の上に立って、新しいアジアの友好関係、善隣関係を打ち立てようという点が見えないところに、私は、最近のああいう事件が起こるのではないかと考えますだけに、この場を過ごしておけばいいという問題ではないこととして、側近の宮内庁のおえら方に、それから内閣の、この場では総務長官が最高の責任者でございますので、総務長官にお尋ねをしておるところでございますから、もっと誠意をもって、これからの問題として御答弁をいただきたい。

発言情報

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発言者: 吉田法晴

speaker_id: 22988

日付: 1974-02-19

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会