吉田法晴の発言 (内閣委員会)
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○吉田委員 冒頭、山中長官に、この法案について再検討さるべきじゃないかということについてお尋ねをいたします。
というのは、私は、田中内閣というのは、かつての鳩山内閣にたいへんよく似ておられると思っておる。それは、鳩山内閣が日ソ国交回復を実現された。それから日ソ国交回復をしたからというので、いわばタカ派に対する配慮であったのかどうか知りませんけれども、そのかわりであったかどうか知りませんけれども、憲法改正を言われた。それから、偶然の符合でございますかどうか知りませんけれども、小選挙区制も考えた。田中内閣が日中国交回復をして、それから、いわば対照的に小選挙区制を考えられた、あるいは憲法違反の法律をどんどんつくっておられるのは、私はよく似ておると思う。
ただ、ここで問題になります基地の問題については、態度が違っている。国民の意思は政治に反映をしたいという話でしたから、私は鳩山内閣ができた当初、すぐに根本官房長官を通じて鳩山総理にお会いをして、当時問題になっておりました妙義恩賀の山岳訓練学校を再検討さるべきではないかということを申し上げた。朝鮮戦争をもう一ぺんやろうというわけではあるまいし、朝鮮の金剛山の山岳戦で敗れたから、日本でもう一ぺん山岳訓練をやる必要がどこにあろう、再検討願いたいと言いましたら、日米合同委員会で検討しましょうということで取り上げていただいた。田中内閣として、国際協力にも進んで努力したいと言われ、せっかく日中共同声明で平和五原則をうたわれ、そしてアジアにおける覇権主義を求めないと天下に声明をされた。いまの日本の防衛問題が、あのニクソン・ドクトリンによる日米連合軍事体制強化のために、在日米軍基地の合理化、統合をやっておる。それに、米軍との共同使用を前提にして、自衛隊基地の新設、確保を、日本国民の負担によって強力に進めようというのが、この法案ではないかと私は思うのであります。
その道は、国際的には、少なくとも国際協力の進展、あるいは日中共同声明で平和五原則をうたわれた方向と違うと私は思う。国際的に平和のために、あるいは緊張緩和のためにされる努力がどう評価されているか、これはブラントあるいはキッシンジャーの例を引くまでもなく、賢明な山中長官は御存じのことだと思う。閣内でも将来ある新進閣僚として、しばしば意見も述べられておるようでありますが、私は、政治の大きな方向として、ここでは考えなければならぬ重大な点だと思いますだけに、鳩山内閣を引き合いに出して恐縮でしたけれども、山中長官として、あるいは田中内閣の有力な閣僚の一人として、これらの点から考え直される意思はないか、まず承りたい。