片岡勝治の発言 (文教委員会)

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○片岡勝治君 次に、今回の問題につきましてはたいへん大きな問題であるということは、捜査の対象が教職員であるということですね。したがって、かりに警察が強制捜査に乗り出すという方針を——まあ事実きめたわけてありますか、それに対する批判は別として、捜査をする場合に教育的な配慮というものがあってしかるべきだ。しかし、これは警察側はあまりそういうことを配慮していくと、警察の方針が必ずしも十分に達成できないということで、本来そういうものを配慮しないのが原則だろうと思う。しかし、たまたまここに文部大臣と同席をしているから、私はそういう面では文部大臣のほう、つまり教育行政機関のほうが警察に対して強くそういうことを求めるという態度があってしかるべきだろう。これは山梨の例でありますけれども、山梨県の教育委員会あるいは教育長さんは、そういう面ではたいへん努力をされております。事前に、もしそういうことが起こったにしても、教育的な配慮、児童生徒に与える影響、教職員に対する心理的な影響、そういうものについて警察は十分配慮してくれ、これはもう再三再四話し合っておったようであります。私はたいへんこれは感銘を深くいたしました。なるほど地方の現場にいる教育行政機関というものはそうあってしかるべきだろう。かりに公務員法違反で一斉捜査に乗り出す、そして全国何千人の先生に対して一斉に家宅捜索をする、あるいは学校に乗り込む、また参考人に対して、まあ山梨の例ですと、全部の教職員の数が約四千人強ですか、それに対して三百人か四百人の参考人の呼び出し状をかけておる。こういうやり方について、はたしてこれが教育的配慮があったのかどうかと思うと、たいへん私は大きな疑問を感ずるわけであります。この間の答弁によると、文部大臣は、警察の良識をというか、そういう配慮は十分してくれると思うから何も言わなかったというんですが、これは文部大臣として私はたいへん大きな手落ちだったろうと思う。すでにこの教組に対して手入れが行なわれるということは数日前から漏れておった。これは警察内でもたいへん論議があったようであります。論議があって、良識的な一部の警察官は、そんなこと言ったって無理だろう、いややるべきだといういろいろな意見の対立なり論議があったために、今度は手入れがあるらしいということがもう二、三日前から漏れておりましたね。これは私は率直に言って警察内部のそういった論議があった一つの証左だろうと思う。しかし、文部大臣は、そういうことを知ってか知らずか全く沈黙をしておった。なぜ一言警察側に対して、できればやらないでほしい、もしやるんならばそういう教育的な配慮を十分やってもらいたいと、こういうことを言うべきではなかったかと思うわけであります、現実にふたを開いたときの捜査の状況を見れば。これから具体的に申し上げますけれども。この間は何にも警察には言わなかったというんですが、これはあとの祭りになりますが、いまでもそうお思いですか。教育的な配慮をもって捜査に当たれと、そういうことを言うべきではなかったのかということです。地方ではみんなやっていますからね。

発言情報

speech_id: 107215077X01019740425_022

発言者: 片岡勝治

speaker_id: 4723

日付: 1974-04-25

院: 参議院

会議名: 文教委員会