片岡勝治の発言 (文教委員会)
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○片岡勝治君 文部大臣がこの件について何も知らなかった——たいへんうかつなことだろうと思うんです。私たちはいろんな情報からある程度知っておりましたからね。文部大臣たろうものが、この大規模な警察の捜査について、何も御存じなかった。はたしてそれて——これが交通関係のストライキの拠点に捜査の手入れをするのと違うんですよ。文部大臣、言うなれば、教育行政の、あなた、最高責任者ですからね。その現場に、そして働いている学校の先生の家宅に、何千人の警察官が乗り込んで捜査をする、このことを察知できないということは、私は、いまの政府のこれはやっぱり欠陥じゃないですか。おそらく部下の者は相当知っていたと思うのですが、そのことも大臣の耳に入れない。たいへん残念に思います。
それよりもまして、私は警察庁の態度というもの、これはもう許せないですね。少なくとも、学校や教職員の手入れをする場合に、一言、なぜ文部大臣の耳に入れなかったのか。実は、こういうことで警察としては手入れをせざるを得ない、できるだけ教育的な配慮をするけれども、まあお知らせしておきますぐらいのことはあってしかるべきだろうと思う。ここに今日の日本の警察の仕打ちの冷たさというものを私は感じますね。文部大臣にいまのことを耳に入れることによって、捜査に大きな支障があるとは私は思いません、いまの文部大臣の態度ならば。そうして文部大臣も、その声に、まあしかしあまりひでいことをやるな、やってくれるなというふうなことは一言あるでしょう。そのことによって警察が大きな圧力を受けて捜査に支障を来たすということはないだろうと思う。つまり、それは、もう警察行政、教育行政以前の問題じゃないですか、その程度のことが行なわれるということは。今日たいへん教育が精神的に荒廃をしているというのは、その辺にもありますね。私は率直に、感じます。どうですか、警察として。——一言もないでしょう、これには。
さて、具体的に、もう一、二点聞きたいと思いますけれども、つまり、教育的配慮がなかったという事実は、いまさらここで述べるまでもなく、この間、小野さんからもるる訴えがございました。たいへん大規模な家宅捜索を行なった。つまり、学校の先生の自宅に警察が乗り込んでいって、大きな捜査を開始いたしました。この捜査のやり方について、一部においてたいへん行き過ぎがあったということは、この間も指摘をされたわけであります。これほど膨大な家宅捜索が一体必要なのかどうか、たいへん私は疑問でありますけれども、率直に申し上げましょう。これは、何か戦前のこの種の捜査のことに関して、こういうことをだれか言ったことがある。これは元警察官であります。この種の捜査というものは、証拠物件をあげることが目的ではないんだ、大量の家宅捜索、ここに意味があるんだと述懐をされた戦前の人がおったわけであります。漏れ承ると、文部大臣もかつてそういう警察行政をやられた経験があるから、これは十分理解がいく点だろうと思います。つまり、大ぜいの学校の先生あるいはたくさんの学校に対して乗り込んでいって調べる、そのこと自体に意義があるんだと、いみじくも言いましたけれども、私は今回の捜査の状況を見たときに、ちょっとそれに似通ったことがあるのではないか。この点はどうですか。