大出俊の発言 (内閣委員会)

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○大出委員 これは単独でぽかっといまの合同委員会のやりとりが行なわれたわけじゃない。八月の二十九日に下院の歳出委員会の国防支出権限法をめぐりまして報告書が出ておりますね。時間がありませんから多く申し上げませんが、この報告書の中身というのを読んでみると、ポイントが四つ五つある。
 一つは、端的にいえば日本の軍事支出、防衛に関する支出、この中には経済援助も含めていますが、この日本の負担が非常に少ないじゃないか、だから、それぞれのしかるべき機関で日本の側とこの点を十分に話して効果をあげることができるはずだという、要するにまさに韓国に対する経済援助あるいは軍事援助を肩がわりせよという趣旨の、しかも中には日本の防衛がここ数年間にもっと大きくなっていくだろう、それに対する危険を考慮しなければならぬ面もあるけれども、というところまで触れて、一つの見識といいますか、そういうものが一つ表に出ている。これが一つ。あわせて韓国軍の自立化という問題がもう一つ。これもまた非常に大きな問題であります、日本から韓国に行こうということでフォード大統領が来たわけですから。あわせてこの米軍の、四万一千くらいいるはずでありますけれども、これが意図せざる争いに巻き込まれては困るということを前提にして、米軍は漸次撤退をすべきではないかということ。さらに問題のもう一つ大きな点は、韓国にある戦術核の移動という問題にこれは触れているんですね。そこにいまお話しの核ジャックなんという問題も出てくるわけです。サイミントン氏とのやりとりの中では、韓国だって一つ間違えばアメリカの核をとりこにすることも、最終場面ではあり得るなんということを言っているわけですから。つまり核の移動という問題がここに一つ出てくる。
 これが八月の二十九日です。そしていまの上下両院原子力合同委員会の軍事利用小委員会でのサイミントン氏とラロック氏とのやりとりは九月の十日です。発表されているのは、一カ月足らずたって十月の六日のはず。一連の関係があり、かつそのあとラロック氏はソビエトに飛んでいる。SALTIIというのは、大きな関連がそこにある、横たわっている。そういう一連のものの流れの中で、かつこれは九月の十九日に、八月二十九日の下院の歳出委員会の国防権限法に基づく報告というのを、アメリカ政府側はオーソライズしているわけですね。正式にこれが発言をしている。この中で日本が肩がわりする云々というところは否定していますけれども、核の移動までのところはほぼその趣旨を認めている。そういう一連の動きの中にあるラロック問題。
 だから、この点を一体どうとらえるかというのは、今後の問題に関連して重要だから、いささかこれは抽象的になるけれども、外務省の、特に外務大臣のこの一連の流れについての御見解というのを、サイミントン氏とのやりとりの中身だけぽんと言われても意味がないので、政治的にどうとらえるかという非常に大きな問題ですから、そのポイントだけひとつ聞かしていただきたい。

発言情報

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発言者: 大出俊

speaker_id: 17168

日付: 1974-12-06

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会