大出俊の発言 (内閣委員会)

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○大出委員 いまの問題から日韓関係を具体的に立証するとなりますと時間がかかりますから、別な機会にいたしますが、外務大臣のいまの考え方だけはわかりました。承っておきます。
 そこでこの際、もう一点だけ、いささか抽象的なものを聞きたいのでありますが、あなたは、フォード氏がおいでになる、キッシンジャー氏もおいでになる、会っていろいろな話をなすっておられたようであります。新聞に断片的に幾つかの記事があります。
 この中で一つだけ承っておきたいのは、世論としては、最高権限を持つ大統領が来るのだから、また国務長官が来るのだから、いずれかの方の口から、ラロック証言にあらわれた核装備可能な艦船はあるいは航空機は、核を持って常に入っているという趣旨の発言に対して疑惑をたくさん国民が持ったわけでありますから、この問題について何らかの解明がなされるであろう、こう期待をしたが、共同声明には何ら触れていない。
 ところが、この記事を見ますと、これは十一月二十二日の毎日新聞ですけれども、随行の米政府高官、だれかわかりませんが、これは場所は迎賓館の中のネッセン報道官の部屋で、米記者団のプールリポーター、代表取材記者という意味だそうでありますが、ここでやりとりをしたその席上での話である。そしてこの中で「日米両国は(核の存在を)否定も肯定もしないあいまいな態度を持ち続けるべきである。」この高官はこう述べた。「「それは米国にとっては安全上の理由のため、日本にとっては感情的になりやすい問題のためだ」と語った。」これは非常に大きな問題であります。
 これは、さらにここにこまかく書いてありますけれども、日本の国民が核兵器の持ち込みについて神経質でなければ、さらに米国の安全保障上の理由をかりに除いて考えれば、米国は日本に核兵器を持ち込んでいると認めてもよいという意味にとれる。つまり日本国民が核に対してたいへん神経質である、それがもしそうでないとすれば、つまり核アレルギーというものが鎮静すれば、むしろ核を持ち込んでいるということを言ったほうがこれははっきりする、ところが今日そうでないから、したがって否定も肯定もしない、あいまいな態度を持ち続けるべきである、こういう結果になる。
 つまり共同声明もそうですが、一連の会談は、安保条約のワク内の会談であることをキッシンジャー氏は何べんも強調している。だから、核の問題もワク内での話し合い。核安保にぶつかるのは間違いない、日本は、国是として非核三原則を片一方では持ちながらも、安保条約に基づいて日本は核のかさというものをたいへん大きくアメリカ側からいただいている、そこにぶつかる、だから、安全保障上の見地からアメリカ側は明らかにしたくない、日本国民の核アレルギーという核に対するたいへんな感情というものがもしないとすれば、当然はっきりすべきものであるが、そのことは今日得策ではないからあいまいにしておく、こういう中身。実際そうじゃなかったのですか、話の中身は。何にも共同声明には触れていない。なるほどと説得力のある答えは一つもあなた方から出てこない。どういうわけなんですか。

発言情報

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発言者: 大出俊

speaker_id: 17168

日付: 1974-12-06

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会