木村俊夫の発言 (内閣委員会)
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○木村国務大臣 いま御指摘のありました報道の中で、米高官なる者がどういう人物か私はわかりません。したがって、私どもはそれについてコメントする立場におりませんが、いまお話しの中で、日本国民の核というものに対する神経質さあるいはアレルギーという御指摘がございましたが、日本の非核三原則というものは、そういうものに基づいたものではない、むしろ日本国の国民的な願望である核兵器の絶滅につながる確固たる方針に基づいて非核三原則というものはでき上がっておりますし、また、すでにこれは国会で決議をされておることでありますから、私どもは、非核三原則というものは、日本の国是として今後も守っていかなければならぬ基本的な考え方であると思います。
そういう意味において、私どもは、フォード大統領と田中総理の会談、また私とキッシンジャー国務長官との会談におきましても、核の問題についてお互いに意見を交換したことは事実でございます。しかしながら、その中で、田中総理また私から申しましたことば、ラロック発言以後のその問題がわが国内で非常に大きな波紋をもたらしておること、また、それがひいては国民にいろいろ疑惑を生じておることをつまびらかに私どもは話をいたしました。その結果、フォード大統領あるいはキッシンジャー国務長官から重ねて、日本国民の核に対する特殊の感情を深く理解し、これにそむくようなことはしないように最大限の努力を日米安保体制のもとにやっておるという言明がございました。共同声明にこれをあらわさなかったのは、もうすでに御承知のとおり、累次にわたる共同声明でこれが明らかにされておるのみならず、先ほど御指摘のありました十月十一日の米政府公式見解にあらためてこれが出ておりますから、さらに共同声明でこれを取り上げる必要はない、こういう観点に基づくものでございます。