黒田真の発言 (建設委員会)
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○黒田説明員 お答えいたします。
韓国から大島つむぎまがいの物が相当輸入されておるということがここ二、三年問題になっております。特に、先生いま御指摘がございましたように、その輸入品の中には、韓国製であることを偽りまして、あたかもわが国で生産された本場大島つむぎであるかのごとく、非常に虚偽の表示を行って販売されておったというような点が、その量の問題の以前に、いわば質の問題として非常に混乱の原因になったかと考えるわけでございます。
この点につきましては、大蔵省、税関あるいは公正取引委員会の方の御協力をいろいろいただきまして、まず、明らかに虚偽の表示をしておるものについては税関の段階でこれを輸入させない、それを切り取らせるというようなことをいたしましたし、また国内流通面では、非常に最近でございますが、公正取引委員会が通達を出しまして、非常にきめ細かく虚偽表示の取り締まりということの手を打っておるわけでございます。
なお、この点につきましては、私どもといたしましては、韓国側とも話をいたしまして、やはり韓国品には韓国のものであるということを正々堂々とうたうことが健全な発展のためには必要であるということで話をしておるわけでございます。
それから、数量の点でございますけれども、実はいわゆる大島つむぎと申しますものは、わが国内におきましても、奄美大島のみならず、鹿児島におきましても本場大島産地というものが形成されております。そのほか、村山大島というようなかっこうで、いわば大島というものが一般名詞になっておりますが、そういったつむぎ、かすりというものの韓国からの輸入がどれほどあるか、あるいはその中で本場大島と競合するものが何ほどあるかという点については、まことに残念ではございますが、現在の税関の能力からいって、それを判定することはきわめて困難であるというような事情がございまして、私どももいろいろな調査をいたしまして、昨年で約三万反程度の輸入が韓国から行われたのではなかろうか、それに対するに奄美大島及び鹿児島を含めましたいわゆる本場大島産地の生産は約八十万反でございますが、そういった三万反というものが今後急激に増加するということのないように、商社に対する自粛の要請、行政指導をやっておりまして、総合商社等はすでにその取り扱いはやめたというふうにも聞いておりますし、また、韓国側に対しましても、奄美大島の特殊性の理解を深めるために私どもの幹部がせんだって訪韓いたしまして、実情についての理解を深め、先方の協力というものについて話をしてきたわけでございます。
なお、大島産地自身の振興問題については、簡単に申し上げますと、ほかの繊維産業一般と同じような意味でのいろいろな振興措置がございますが、特に本場大島つむぎにつきましては、昨年成立いたしました伝統的工芸品産業の振興に関する法律というもので、伝統的産業品であるということで指定をいたしまして、今後その法律に基づきました振興計画というようなものを策定をいたしまして、国としてもできるだけの応援をしていくというふうに考えておる次第でございます。