松田正の発言 (社会労働委員会)
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○松田政府委員 お手元の資料に基づきまして、昭和五十年度厚生省所管予算の概要を御説明申し上げます。
資料の表紙をごらんになっていただきたいと思いますが、昭和五十年度の厚生省関係予算額は、三兆九千六十七億二千九百万円でございます。対前年度増加額一兆三百八十四億三千五百万円でございまして、伸び率にいたしまして一三六・二%でございます。これは国家全体の予算に占める割合といたしましては一八・四%、五分の一弱程度になっておるわけでございます。以下、資料に基づきまして御説明を申し上げます。
目次を飛ばしていただきまして、その次の一ページ、老人、心身障害児・者、母子、低所得者等の福祉を高めるための施策。
まず福祉年金の改善でございますが、五千五百六億三千七百万円予算を計上いたしております。改善内容といたしまして、まず年金額の引き上げ約六〇%、老齢、障害、母子、準母子等の福祉年金について引き上げることにいたしております。老齢年金につきましては一万二千円、障害年金につきましては一万八千円、母子、準母子年金につきましては一万五千六百円、かように相なっております。
二ページ、次のページに参りまして、拠出制の国民年金あるいは厚生年金及び船員保険につきましては、それぞれ年金額のスライド改定を実施することにいたしております。消費者物価の上昇率に応じた引き上げ二二%を計上いたしました。実施時期はそれぞれ五十年の九月、五十年の八月でございます。
次に社会福祉施設の入所者の処遇の改善でございますが、施設の入所者につきましては飲食物費等生活費の引き上げ二二%を計上いたしました。
次のページへ参りまして、社会福祉施設の整備でございますが、特別養護老人ホーム、保育所及び重症心身障害児施設等を最重点の整備目標にいたしまして、三百五十億九千三百万円を計上いたしました。
次に、老人福祉対策の強化の問題でございます。老齢福祉年金等の改善のほか、寝たきり老人対策として二十六億四千九百万円、ひとり暮らし老人対策として三億七百万円、生きがいを高める施策といたしまして十八億八千五百万円を計上いたしておりますが、これらは家庭奉仕員の増員、老人福祉電話の増設、老人クラブに対する助成あるいは「老人のための明るいまち」推進事業等のための経費でございます。
六ページへ参りまして、身体障害者の対策でございますが、障害福祉年金の改善のほかに、身障者福祉モデル都市の設置、福祉電話の新設あるいは家庭奉仕員の派遣等の在宅対策の強化を図ることといたしまして、三十八億六千二百万円を計上いたしましたほか、リハビリテーション関係の施設の充実を図るため国立リハビリテーションセンターの設置費十三億一千二百万円を計上いたしました。
九ページでございますが、在宅重度障害者のための福祉手当の創設でございます。在宅の重度障害者につきましては、在宅重度障害者のための福祉手当を支給する制度を創設することにいたしまして、月額四千円、五十年十月から実施をいたす予定にいたしております。二十九億五千八百万円を計上いたしました。
十ページに参りまして、特別児童扶養手当の改善でございますが、現行一万一千三百円を一万八千円に引き上げると同時に、二級の障害にまでその範囲を拡大することといたしまして、九十二億八千七百万円を計上いたしました。
十二ページへ参りまして母子福祉対策の推進でございますが、母子福祉年金の充実のほか、母子家庭介護人の派遣事業を今回新たに実施をすることにいたしますなど、母子福祉貸付金等を合わせまして十六億七千四百万円を計上いたしました。
十三ページへ参りまして、難病対策の推進でございますが、難病対策のうち調査研究につきましては十四億四千七百万円を計上いたしました。またこれらの医療費に対しましては二百四億六千七百万円を計上いたしました。
十五ページへ参りまして、生活保護の改善でございますが、生活保護費につきましては五千三百四十七億四千七百万円を計上いたしました。生活扶助基準を二三・五%引き上げると同時に、地域差の改善を行うことといたしております。これによりまして東京都の標準四人世帯の生活扶助基準は、現行六万六百九十円から七万四千九百五十二円に引き上げることになっておるわけでございます。
十六ページへ参りまして、保母さんあるいは看護婦さんの確保の問題でございます。まず社会福祉施設におきます保母等の人員の確保の問題でございますが、職員の増員あるいは病弱者の介護加算、施設長の管理職手当の創設等を含めまして四十七億一千八百万円を計上いたしました。
また保母さんの給与の優遇措置といたしまして、基本的給与の六%を上積みすることにいたしまして、百一億四千六百万円を計上いたしております。
なお研修あるいは養成確保につきましては、八億二千七百万円を計上いたしました。
十八ページへ参りまして、看護婦の養成確保の問題でございますが、養成所の整備費、運営費等、新たに自治体立養成所につきましても助成をすることにいたしまして、九十三億二千百万円を計上いたしました。
二十ページへ参りまして、看護婦の処遇の改善でございますが、夜間看護手当現行千円を千四百円に引き上げる、あるいは夜間看護体制の強化を図るということで総額百四十億九千万円を計上いたしてございます。
それから二十二ページへ参りまして、保育対策の問題でございますが、保育対策の強化につきましては、措置費の充実改善のほか、乳児保育あるいは小規模保育所の増設、特別保育事業といたしまして、僻地保育所、障害児保育所等を設置するとともに、また同和、ウタリ対策の一環といたしましての充実を図ることにいたしまして、二十六億九千万円を計上いたしました。
二十四ページへ参りまして、母子保健対策の推進でございますが、母子保健対策につきましては、妊産婦等の健康診査の充実等を図るため、三十九億四千三百万円を計上いたしました。
二十五ページへ参りまして、児童手当の問題につきましては、現行四千円を五千円に引き上げることにいたしております。
二十六ページへ参りまして、僻地医療対策の強化でございますが、僻地医療対策のために三十五億三千万円を計上いたしました。僻地を含みます広域市町村圏を中心にいたしまして、その中に僻地中核病院の整備あるいは保健婦さんのサービスステーション等を設けまして、必要な巡回診療あるいは保健の確保ということに努めることにいたしております。なお、僻地診療所につきましては、現行補助率二分の一を三分の二に引き上げることにいたしました。
二十七ページへ参りまして、休日夜間診療の確保につきましては、新しく七十カ所分を増設することにいたしまして、必要な経費三億二千八百万円を計上いたしました。
二十八ページへ参りまして、一般のリハビリテーション対策の充実のために十億五千六百万円を計上いたしまして、OT、PT等の養成に努力をすることにいたしております。
三十一ページへ参りまして、老人保健対策につきましては、老人のための健康診査、医療の充実等をはかりますために、千四百二十四億三百万円を計上いたしました。
三十二ページの成人病対策につきましては、がん対策、特にがん研究の充実等を含めまして、循環器センター等の整備等、総額百四十七億八千七百万円を計上いたしてございます。
三十五ページへ参りまして、医療保険の充実の問題でございますが、国民健康保険の助成につきましては、一兆六百二十億七千六百万円を計上いたしまして、四割五分の法定の負担金のほかに、市町村につきましては六百五十億、国民健康保険組合につきましては百十億の特別の助成をすることにいたしております。
三十六ページへ参りまして、食品の安全対策につきましては四億四百万円、医薬品等の安全対策につきましては二億一千百万円を計上いたしまして、特に国立衛生試験所の中に食品医薬品等の安全性試験センターを設置をすることにいたしまして、その検査体制の合理化、強化を図ることにいたしました。これに要する経費が本年度は六億六千五百万円でございます。
それから三十九ページへ参りまして、生活環境施設の整備でございますが、大規模年金保養基地あるいは厚生年金の総合老人ホーム等の整備を前年度に引き続き実施をすることにいたしております。
水道水源の問題につきましては、水道水源の開発と水道の広域化の推進のために二百四十七億四千七百万円を計上いたしてございます。簡易水道につきましては百四億二千三百万円、内容の充実等を含めまして計上いたしました。
四十ページの廃棄物の処理対策でございますが、屎尿処理あるいはごみ処理等、それぞれ三十八億四千九百万円、百八十二億二千五百万円を計上いたしました。
四十一ページへ参りまして、原爆被爆者の対策でございますが、総額二百五十四億三千五百万円を計上いたしました。従来あります特別手当あるいは健康管理手当、医療手当等の増額を図りますほか、今回は新しく保健手当月額六千円を創設をいたしました。また家族介護手当等の創設もいたしまして、その充実を図ることにいたしております。
調査研究費の中で、特にABCCを改組いたしますために十三億三千五百万円の研究費を支出することにいたしております。
それから四十二ページの戦傷病者戦没者遺族等の援護でございますが、戦傷病者戦没者の遺族につきましては年金額の増額を行うことにいたしておりまして、五十年八月から二九・三%、五十一年一月からは六・八%年金額を増額改定をすることにいたしております。
それから戦没者の遺族に対する特別弔慰金を支給することにいたしまして、戦没者等の遺族に対する特別弔慰金を交付国債で額面二十万円、十年償還無利子で百十二万四千人を対象にして交付をすることにいたしております。
四十三ページへ参りまして、遺骨収集でございますが、四十九年度二億五千百万円を、五十年度におきましては四億七千三百万円計上いたしました。
それから同和対策でございますが、施設の整備につきましては前年度の約四三%増の百八十五億五千八百万円を計上いたしました。
四十四ページへ参りまして、麻薬、覚せい剤等につきましては九億八千百万円計上いたしてございます。
なお、資料の末尾の方に各特別会計の歳入歳出予算一覧表をつけ加えてございますが、説明は省略をさせていただきたいと思います。
以上でございます。
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