吉田法晴の発言 (社会労働委員会)
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○吉田委員 大分わかっていただいたような答弁でございますが、十分じゃないことは問題なんですけれども、問題は人間取り扱いの人間の評価の問題、それから人間的に取り扱うについては、個々の問題について、あるいは年金の問題についてあるいは重度身障者の施設の問題についてどうしなければならぬか、そこにさかのぼって謙虚に実態を見られればおのずから解決の方法が出てくると私は思うのですけれども、足らぬことはわかっているけれどもこれだけ努力をしているのだと、その功の方が先になれば、十分な事態はありません。それを申し上げているのです。
ついでに申し上げますけれども、人間の命はあの全日空の墜落事故から、あれは自衛隊がぶつけたせいもありますけれども、これは二千万円に上がってきました。おかげで人の命が上がってきました、逆説的に言いますと。ところが人間なら人間の尊重の点から言いますと、まあ引き合いは最低生活とか最低賃金とか、あるいは重度身障者の施設とかということに関連をしてお尋ねをしましたけれども、問題は、私は人間の取り扱い、人間の尊厳、人間の価値というものをどういうぐあいに保障するかという問題だと思うのです。もしそこにお気づきになるならば解決はおのずから方法はあると申し上げて、先に進みます。
日本の人口構造の中で、急激な老齢化と核家族化が進んで、高齢化社会の到来を迎えたということはみんな認めているところであります。さらにこのことは進むでございましょう。そして、その中で老人の福祉問題が大きくクローズアップされてまいりました。中にも、所得の保障の役割りを果たす年金制度が重要な課題として国民の関心をますます高めたことも、これは万人の認めるところであります。今日の日本を築くために貢献をした老齢者が、目覚ましい経済の成長にもかかわらず、激しく変動する社会経済情勢の中で、高物価の不安定な条件のもとに、不安な生活を余儀なくされていることは、これも万人の認めるところであります。
このような老齢者にとって、日々の生活が一番大切な問題でありますが、年金で生活が保障されるように改善されるべきであると思いますけれども、その年金制度に対して、政府はどのように考えておるか。先ほど私が申し上げました理想としてというのですか、あるべき姿としてということだと思うのです。念のために申し上げますが、福祉年金について言えば、一万二千円まで思い切ってした、こう言われますが、これは前々回の選挙のとき、いろいろ各党言われるけれども、私どもは今日の生活から言って、あるいは家族のところにやっかいになっている、あるいは孫の相手をしたりしているけれども、実際にいま——これは数年前ですよ、三年前に総選挙やりましたが、その二年前のことですから五年ほど前のときに、理想はいいから、いますぐに二万円、三万円の年金は何とかならぬだろうか、こういうお話がございました。私はそのときに浪人をしておりましたが、孫に会うのにじいさんが何もおみやげ持っていかぬようでは、これはいいおじいちゃんにはなれない、正直に申し上げまして。厚生大臣はお孫さんがおありになるかどうか知りませんけれども、孫におみやげもやれぬようなじいちゃんでは、じいちゃん、じいちゃんとは言わないのが今日です。一万二千円の年金をもらって、たばこを吸う人ならば、恐らく一万二千円の大半はたばこで済んでしまうでしょう。あるいは晩酌の一本も欲しい人は、それで済んでしまうでしょう。恐らく余力はないと思うのですが、一万二千円まで思い切ってした、それもわかります、財源からすれば。三万円にせいという田口君の質問に対して、それだけ出せば一兆何千億要る、こういうお話もありました。しかし、お年寄りが今日置かれております実情をお考えいただいて、一万二千円で済むとはよもやお思いにならぬと思うのですが、どういう程度にいたしたらよかろうか、具体的な財源とかなんとかという論議は後でいたします。どう考えられておりますかをひとつ改めてお尋ねいたします。