坂口力の発言 (大蔵委員会)
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○坂口委員 人生のライフサイクルというものを考えてみましたときに、障害者があります場合に、たとえば父親が三十歳のときに生まれた子供で仮に先天性の障害者であったと仮定いたします。その父親が六十歳になって、ということは、子供が三十歳になっておるわけでありまするが、自分の死後のことを考えましてとにかくこの子のために贈与をしておこうということになりました場合に、その子にとりましては後人生がどれだけになるかわかりませんが、一応平均寿命七十歳といたしますと、その子は平均で申しますと四十年生きるということになるわけでありまするが、その場合に、いわゆる贈与税の非課税の対象が三千万円までというのも、これは少し厳しいという気がするわけであります。
それからもう一つは、先ほども質問をいたしましたとおり、普通の障害者と特別障害者との兼ね合いというものがここで大きな問題になってくると思うわけです。
特別障害者に対します国の施策というものも、現在の段階ではまだ十分ではございませんが、しかし、徐々にではありますが進んでいることは事実であります。たとえば、本年の予算の中にも盛り込まれております介護手当の問題にいたしましてもしかりでありますけれども、一級とか二級の人たちに対する国の施策というのは、徐々にではございますが進んでいることは進んでいると思います。
ところが、三級、ないし四級、五級という、だんだん下にいきますほどそういうふうな施策というのは当然及びにくいわけであります。それが五級とか六級というような形になってくれば、これはいろいろの社会生活もできる可能性もあるわけでありますし、それぞれの職業を与えるということにお互いが努力をすれば可能になるわけでありますが、問題は、三級ないし四級というところの、やるにもやれない、しかし一級、二級のランクには入らないというととろの人が大きな問題になるだろうと思うのです。親が障害のある子供のことを思います場合のその内容も、やはり一級から四級くらいの間は同じような思いではないかと思うわけです。
これは大臣にお聞きをしたいと思うわけでありますが、この問題も将来のいわゆる福祉政策との絡みの中で考えられていかなければならないことだろうと思うわけですけれども、一級ないし二級の人たちについては国が全部お世話をする、たとえば、そういう施設をつくって施設の中で生活をしてもらうか、あるいはまたそれぞれの家庭で介護手当なり何なりを出してそこでその人たちのめんどうを見るか、それは別にいたしまして、何らかの形で国がめんどうを見る——めんどうという言葉は悪うございますが、お世話をしていく、そういうふうになれば親の心配もそれほどでなくなるわけであります。その辺の施策との絡みになって、この問題は重要な問題になるだろうと私は思うわけであります。
そういう意味で、現在の社会保障に対する考え方の中で物を考えますと、先ほど私が申しましたように、特別障害者だけに限るという考え方は非常に無理がある。だから、現在の社会保障の程度でありますと、贈与税の分野におきましても、やはり三級ないし四級の人が含まれる普通の障害者に対する配慮というものもなされてしかるべきではないか、こう思うわけです。そのことに対する大臣のお考え、これは将来に対する社会保障等の考え方を含めていただいても結構でございますが、ひとつ御見解を承りたいと思います。