大出俊の発言 (内閣委員会)

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○大出委員 この前段の「労働基本権制約に対する代償措置」だとあえてうたった真意というのは、今回の人事院勧告をめぐりまして、口の前で私は大蔵大臣に質問を続けたわけでありますが、大蔵大臣は大変渋い言い方でございました。最初は、これは何を言い出すのかと思っていると、もっともあの人は人が質問したって三年たって返事するようなタイプですからね、下を向いて寝ているのかと思えば考えているという人ですから、出足は悪いですけれども、それにしてもどうも少し歯切れが悪過ぎる。つまり人事院の独走は許さぬというようなことを言い出すんですからね。だから、そういう周辺の事情、だが筋を通して物を考えれば、代償措置なんだと、この筋を一歩たりとも崩すわけにまいらないという決意のほどを明らかにされたし、あわせて、なおのことだから完全実施をしてもらわなければならぬという強い人事院の意思をここにうたわれた、いまそういう趣旨の御答弁でございますから、そのようにこれは受け取らせていただきたいのであります。
 この点は、後ほど改めて総務長官にも承りたいところでありますが、また後段の部分につきましても、きょうは小野任用局長さん等もお見えでございますから、少し突っ込んで承りたいのでありますが、とりあえず総裁はかたい決意で、完全実施を一歩たりとも曲げてもらっては困るという、そういう決意を明らかにされておられます。それを受けてひとつ総務長官に承りたいのでありますが、中身については後ほど申し上げますけれども、今回の勧告の扱いにつきまして、実は私、十三日の午後二時に、後ほど御出席をいただきますが、井出官房長官にお目にかかりまして、一体政府はこの勧告の扱いをどう考えているかと聞いたら、人事院総裁がお持ちになったときに総務長官にも御同席をいただいて、いろいろその御意思のほどを承った。したがって、政府としては総務長官から談話の形で意思表示をさせていただいたと、こうおっしゃる。すぐで、時間がございませんでしたから、私ども手元にございませんので、読み上げていただけぬかと言ったらお読みになった。私は、黙って聞いていて、それは昨年の総務長官談話とはえらい違いではないかと言ったら、井出さんけげんな顔をして、どこが違うと言う。「完全実施」という言葉のその「か」の字も入っていない、これは一体何事だ、しきりに財政がどうのこうのと、給与担当の責任者として必要のないことを言っているではないか、こういう言い方をしましたら、そんなことはないと最初言いましたが、これは私、十二年間給与をやっているので、毎年総務長官が何を言ったかちゃんと頭に入っている。だから「完全実施」と去年は入っていたと言ったら、大出さんがそうおっしゃるのだからそうでございましょう、だが入っていないけれども、この書いてある行間に「完全実施」の意思がにじみ出ているはずでございますと、文人長官と言われるだけありまして、「完全実施」が行間ににじみ出ていると言う。ではにじみ出ているのかいないのか、文字になっていないのだから、長官、あなたも委員会にあらわれて、にじみ出ているという点についてひとつ説明してくれということになっているわけです。
 ときに、行間ににじみ出ていると言うんですけれども、これは文字に書いていないのですから、総務長官にまず承りたいのは、何で一体去年と著しく違って「完全実施」の「か」の字もないような談話をお出しになったのか、ここのところをまず承っておきたいわけであります。

発言情報

speech_id: 107504889X03219750819_007

発言者: 大出俊

speaker_id: 17168

日付: 1975-08-19

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会