福田一の発言 (内閣委員会)

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○福田(一)国務大臣 お答えをいたしたいと思いますが、いま大出さんの言われております四十歳を基準にして大体十三万くらいになる、こういうことにつきましては、実は私、数字をはっきりつかんでおりませんから、何とも申し上げることは困難でありますが、前段のそれに至るまでの段階において、大体公務員の給与の問題と民間企業の給与の問題についてどう考えていくべきかということについては、これは基本問題でありますから、お答えをいたさなければならないと思うのでありますが、私は、やはり民間企業というものは、公務員と比べて安定性が非常に少ないと思います。すなわち、公務員の場合においては、安定性が非常にあるわけでございまして、企業がつぶれるというようなことはあっても、神奈川の県庁がつぶれたり、あるいはまた横浜の市役所が給料を払えなくなるなんて、そんなばかなことはあり得ない。そういう意味で、私は長い目で見た場合においては、国家公務員とか地方公務員というのは、一応生活の安定が得られる面にあると思います。しかし、もちろんこれからの企業の問題について、そういうことがあった場合にほっておいていいというわけではない。もちろん国としては措置をしなければなりませんが、非常に安定性があるということが、考えなければならない一つである。そういう意味合いから言いますと、民間の企業より商いというようなことは、これは少し不公平な面が起きやしないかということがあると思うのです。
 そこで、いまあなたから具体的なところの例をとってお話しがございましたが、私は、それぞれのところにおいてしかるべくお決めになる問題であって、これは条例で決めることになっておりますから、何も横浜市でそうだとか神奈川の県庁でそうだということが全国的に通ずるということにはならないのじゃないかと思うのです。だから、それぞれのところにおいて、それぞれの議会あるいは理事者が法律でもって定められてある条文を正当にというか、素直に理解をして、それに応じて行政をやっていただくということが自治省としての姿でなければならない、私は、こう考えているわけなのであります。
 詳しいことは、もうあなたの方が専門家なんで、私などはあなたに教えてもらわなければいかぬ立場かもしれませんが、しかしラスパイレス方式などというのも一つの物の考え方を出しているわけなんで、実は私は、いつも申し上げておるのですけれども、私も、二十年月給取りをいたしておりまして、月給取りの心理というものはよく知っているはずなんです、新聞記者を二十年間やりましたから。こういう関係で見ますと、一定年齢で一定の学校を出たということになりますと、その給料を一つだけ合わせてみると、大体その会社の体系というものはわかるのです。それは自分の同期生が千円も二千円も高くなると全く不愉快千万で、実際言うと文句が出るわけなんです、自分の方が下だということで。それから、ある意味では自分の方が上に上がると非常にいい気持ちになったりなどして、ここいらは月給取り心理というものでありましょうか、いずれにしても一つのものを調べると、上の方もこれについてずっと上がっているし、下の方もずっとそれについて下がっているというのが私は給与体系だと思うのです。
 だから、ラスパイレスというものも、そういう意味で比べてみたときに大体の見当が出てくると思う。しかし、いかに民間の給与が高くても、やはりそういうような公務員という立場から見て、まあこれくらいでがまんしてもらわなければということで人事委員会がよく判断をする、それからまた、それをやる場合、人事委員会が、一体横浜とか——横浜ばかり言ってはいけませんが、小田原なら小田原とかあるいは大阪なら大阪で財政事情は今後どういうふうになるんだろうということも考えてやはり決められるということが望ましい姿である。これを直接にこうしなさい、ああしなさいと言う権限は、法律によってわれわれは与えられておりません。ただ、その場合に一種の助言をするということだけは何も悪いことではない。それが次官通達の形になってあらわれたり、あるいは人事委員長を集めた場合あるいは総務部長を集めた場合に表現されておると私は思うので、実は私は、どっちの委員会にも出ておりませんから、出たときにどういうことを言ったかということは、その担当の者に聞いていただけばいいが、私は、そのことはちゃんと示してあるつもりなんです。逸脱してはいけない、法律を逸脱しない範囲においてよく指導をするということは必要だ、こういうことだけははっきりさせてありますから、私の自治大臣としての考え方はそういうふうに理解をしていただければ結構だと思う、場合によって行き過ぎがあればわれわれは是正しなければいけません。われわれは行政官でございますから、常に法律の定めるところに従って行政をよく運営していくという義務があると考えておるわけでございます。

発言情報

speech_id: 107504889X03219750819_017

発言者: 福田一

speaker_id: 10427

日付: 1975-08-19

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会