栗田翠の発言 (文教委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○栗田委員 共産党の栗田でございます。
 時間の関係がありますので、幾つかの質問をまとめてさせていただきます。
 まず伊藤先生に伺いますが、先ほどのお話の中で、今度の改正とも関連しまして、特に連合大学院の構想との関連でお話しくださいましたが、修士を終えた人の入れる博士課程、大学院の道を開くということをおっしゃっておられました。今度の大学院設置基準の制定を見ますと、修士課程と博士課程の目的というのがはっきりと分けられておりますけれども、こういう状態の中で果たして修士から博士課程への道が開けるかどうかという辺のお考えをひとつ伺いたいと思います。
 それからもう一つは、大学設置審議会が幾つかの報告や答申などを出しておられますけれども、最初に四十七年三月十一日に出しておられます報告があります。「大学院および学位制度に関する専門委員会における審議の概況について」これを拝見しますと、学生の処遇の問題などが出ておりまして、先ほどから三先生からお話のありました大学院生、オーバードクターという問題でこれは出されておりましたけれども、かなり大きな問題になっていることに関連して、かなり細かい報告が出ております。ところが、最後の最終答申、四十九年三月三十日の答申を見ますと、この問題が完全になくなっております。なぜこれが消えてしまったのかということ、この二点について伺いたいと思います。
 それから次に、伏見先生に伺わせていただきますが、日本学術会議はしばしば勧告、報告、答申いろいろなものを出しておられます。特に先ほどノーベル賞受賞の問題とも関連されまして、戦後の教育制度を批判されたと思いますけれども、やはり何といっても教育研究機関の総合的また高度な発展というものがいま必要になってきているわけでございます。学術会議は、五十九回の総会に基づいて「科学研究五カ年計画についての勧告」というのを七一年の十二月九日に出しておられます。この趣旨を見ますと、今度の法改正の趣旨、政府が提案しております趣旨とも非常にぴったりと合っているわけなんですけれども、この学術会議が出されました勧告が実際には政府機関にどのように取り上げられているだろうかという問題です。実際に十分に取り上げられているのでしょうか、そうでないのでしょうかという実情などをひとつ伺いたいと思います。
 それからもう一点は、独立大学院構想、教員養成大学院構想、そして技術科学系大学院構想などについて日本学術会議はかなり批判的な御意見を述べていらっしゃる文章がございます。これは、たとえば大学設置審議会の中間報告に対する意見という形で、独立大学院構想の場合には、単独で大学院を置くことは、学校教育体系を非常に変えていくのであり、高校以下の教育体系全体の変質を求めることにもなり、疑念がある、危惧される点があるというようなことも言っておられますし、また教員養成大学院の構想などについても疑念を述べられております。たとえば「この課程修了者が特別の教育職における資格取得と結びつくことによって教育系学部の系列化をもたらす怖れがある。」ということを言っておられますし、また技術科学系大学院の場合にも、これは連合大学院構想と全く異質のものであり、いままでの矛盾を激化するのではないかというようなことを言っておられます。このようなことの内容は具体的にどういうことかということを伺いたいと思います。
 非常にたくさん一遍に伺って申しわけございませんが、いまの四点についてお答えいただけましたら幸いでございます。

発言情報

speech_id: 107505077X01519750611_015

発言者: 栗田翠

speaker_id: 26478

日付: 1975-06-11

院: 衆議院

会議名: 文教委員会