宮澤喜一の発言 (予算委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○宮澤国務大臣 問題が二つ提起されておりますので、そのおのおのについて申し上げます。
 まず、金東雲氏の問題でございますが、昨年の八月に韓国政府から、金東雲書記官がいわゆる拉致行為に加担したとの証拠が得られなかったため捜査を中止する旨を通報してまいりましたけれども、わが国としては、この韓国の捜査結果には納得がいかないというふうな立場でございまして、現在、韓国側に対してさらに詳細な説明を求めているところでございます。昨年の十月二十五日付でこの点について照会をいたしておりますが、その後なお回答に接しておりませんので、今年の一月三十一日にさらに韓国側に回答を求めるための催促をいたしておるわけでございます。これが金東雲書記官関係の問題でございます。
 次に、金大中氏につきましては、私ども直接に十分な情報を持っておるわけではございませんけれども、最近、報道等々によりますと、韓国のいろいろな政治活動に、野党系の政治家数名とともに参加をしておられるように見受けられますので、この点では、もとよりわが国のような自由な政治活動というわけではございませんでしょうけれども、韓国の一般市民と差別待遇されていない程度の政治活動の自由を持っているのではないかという判断をいたしております。ただ、最近また、一日限りであったようでございますけれども、自由を拘束されたという報道がございまして、これにつきましては、過去の経緯もございますので、韓国側に対して、それがどのような性質のものであったかということを照会をいたしております。実は、韓国が連休でございました由で、したがいまして、昨日、月曜日に、先般のことにつきまして照会をいたしたところでございます。
 次に、同氏の出国の自由の問題でございますが、御承知のように、同氏に過去に選挙違反事件があったという容疑で裁判が行われまして、同氏が裁判官の忌避をしたということが、大法院において、いわばその主張のゆえに裁判が差し戻しになるというようなことになっておりますから、そういう公判が継続中であるということがあって、出国というものが簡単に認められないということが韓国政府の立場のようでございますので、この点は、その選挙違反事件の終結というものを、われわれは注意を持って見守っているというのが現状でございます。

発言情報

speech_id: 107505261X02219750304_008

発言者: 宮澤喜一

speaker_id: 13804

日付: 1975-03-04

院: 衆議院

会議名: 予算委員会