宮澤喜一の発言 (外務委員会)

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○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本国と中華人民共和国との間の漁業に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。
 政府は、昭和四十七年九月の日中国交正常化の際に発出された共同声明第九項において日中両政府間において貿易、海運、航空、漁業等の事項に関する協定の締結を目的として交渉を行うことに合意したしましたが、このうち わが国と中華人民共和国との間の漁業に関する協定を締結するため、昭和四十九年五月以来東京及び北京で交渉を行いました結果、本年八月十五日に東京において、わが方本大臣と先方陳楚駐日大使との間でこの協定の署名を行った次第であります。
 この協定は、本文八カ条並びに附属書I及びIIから成り、さらに、附属書Iの一部の規定に関する交換公文が付属しております。協定の内容としては、協定が適用される水域、両国がとるべき保存措置、取り締まり及び違反事件の処理、操業秩序の維持、海難救助及び緊急避難、共同委員会の設置及び任務等の事項について定めております。
 黄海・東海における漁業の操業につきましては、昭和三十年六月に日中双方の関係者の間において民間漁業協定が締結され、それ以来二十年間にわたり数次の民間漁業協定によって規制が行われてまいりましたところ、昭和四十七年九月の日中国交正常化の際の共同声明に基づき、この民間漁業協定を考慮しつつ、ただいま申し上げたような内容を盛り込んだ漁業協定の交渉を政府間で行ってまいりました結果、このたび両政府間で最終的な合意を見たものであります。この協定の締結は、関係水域における両国の漁業の操業をより安定した基礎の上に置くことに寄与するものと期待されます。なお、本協定が締結されることによって日中共同声明において締結のための交渉が合意されたいわゆる実務四協定の締結は、すべて完了することになり、これによって今後の日中関係がさらに発展するための基礎が築かれるものと期待されます。
 よって、ここに、この協定の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ御審議の上、本件につき速やかに御承認あらんことを希望いたします。

発言情報

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発言者: 宮澤喜一

speaker_id: 13804

日付: 1975-12-05

院: 衆議院

会議名: 外務委員会