松浦利尚の発言 (大蔵委員会)
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○松浦(利)委員 いまの御発言は、今度の決定は将来にわたってマイナスはない、むしろプラスだ、そういうふうに理解をしてよろしいですね。これは議題外のことでありますけれども、大切なことですから簡単にお尋ねしたところであります。
そこで本題に入りますが、まず大蔵大臣にお尋ねをしたいのですが、七月の二十一日に財政制度審議会が中間報告を出しておられますが、これは福田副総理が理事をしておられる「金融財政事情」という雑誌に出ておる言葉ですが、鬼面人を騒がす、三兆などという赤字が出るはずはないんだということで大蔵省はこの中間報告について肯定的な態度をとられなかった。しかしその後あわてて、大変な赤字が出るということが予想されて、事務当局としても作業を進めざるを得なかったというようなことが比喩的に書いてあるわけですね。
どうも私も不思議に思いますのは、大臣は四月の二十五日でしたか、予算が通過した後、どうも景気の落ち込み等から見て歳入欠陥が出る、非常事態宣言を出されて、不要不急の歳出については極力これをブレーキかけろというような手だてをとられたはずなんです。また、本委員会におきましても、私も質問したのでありますが、歳入欠陥の幅というのは一体どれぐらいになるんだ、早くそのことを把握しておらないと大変なことになりますぞという指摘も、これは与党のどなたかも質問なさったと記憶しておるのですが、本委員会の各委員はほとんど歳入欠陥が重大な影響を与えるのが心配だという意味で質問をした。ところが大蔵大臣を含めて財政当局は、いや、そんなに心配はありません、大体せいぜい九千億程度でしょうというようなことしか御答弁なさっておられなかったわけですね。もっとまじめに本委員会の議論を財政当局が受けとめておったとすれば、手の打ちようはまだあったはずなんです。たとえば法律を改正せずして、事務当局、政令を改正する、そういう手続によって増徴する年内増税というものは可能であった。しかしそういった政策手段もとられないまま、ただ大丈夫だ大丈夫だということで、本委員会でも質問に明確に答えられなかった。その結果が今日特例債を発行せざるを得ない、そのためには財政法第四条で禁じておるにもかかわらず赤字公債を別の法律、たった三条の法律で発行せざるを得なくなったんだ。金が足らぬからつじつまを合わせるために仕方がないじゃないかと言えば非常に単純明快な答えではありますけれども、しかし、それまでにくる過程として当然なさるべきことをあなた方はなさっておらなかった。まじめに本委員会で、先ほどから私はくどいように大蔵委員会での議論を云々ということを冒頭委員長にも申し上げましたけれども、本委員会は与野党というものを超えてまじめにいろいろな問題を議論してきたと私は思うのです。そういう議論に耳をかさなかったことが今日のこうした事態を招いたわけです。
私は、この際、財政当局である、その責任者でおられる大平大臣、本会議でもあなたは責任の一端を述べられましたけれども、そういう点について、私は、国民に対してどういう思いであなたはこの特例債を出しておられるのか、やるべきことをしないでおいてこういうものを出してきておるわけでありますから、そういう点についてひとつ明確にしておいていただきたいというふうに思うのです。