大出俊の発言 (内閣委員会)
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○大出委員 話を進めますが、中東戦争にしても印パ戦争にしても、ベトナムの場合もそうですか、ベトナムは曇っておる場合もあるわけですけれども、しかし実際に空中の戦闘が行われているという場面はいずれも有視界、つまり目視できるという状態でのみなんですね、歴史的に調べてみると。それ以外の激しい空中戦というのはない。それは赤外線のホーミングだなんだありますから、見えなくたって撃てるわけですけれども、実際に戦われた現実はどうかというと、相手の飛行機もこっちの飛行機もどっちも見えないということで勝負はついていないんです。ほとんど全部が目視なんですね、実際には。これは気候の相違などというものも大きくあるんだと思います。日本の場合にはそういう天候でない。つまり冬という場面もあります。向こうには冬はないですからね。そうだとすると、全天候性というのは日本の専守防衛という立場から、つまりさっきおっしゃった攻撃が中心でない、要撃が中心だということになるとすると、全天候性というのはどうしても必要だということになる。必須要件だと私は思う。そうすると、F16いろいろ調べてみましたが、レーダーを変えるとかなんとかいろいろ言っておりますけれども、レーダーを機体から外にはみ出してつくったら速力は落ちるのに違いないのだから、そんなことはできない。そうだとすれば、中に入れるとすればスペースはない、軽いですから。幾ら変えても入れようがない。空中指令機を買うといったら、これはべらぼうに高いものになる。二百億からすることになる。最近は一つ間違えば三百億。十機に一つの空中指令機などを考えたら、これはもう14だって15だって一緒になってしまうのですね。これはできない。そうすると、やはり全天候性のないものは、日本の専守防衛、日本の国情から考えて合わない。だから、F16というのは全天候性を持てるとはどう改変をしても当然思えない。なぜならば、アメリカ自体が航空機会社に指示をして、研究をさせ開発をさせた過程がそれを求めていないからですよ。つまり、ハイ・ロー・ミックスという構想は、F15なり14なりというものを主体にして、そして補助戦闘機として使うということで開発したんだから、初めから天候性を考えていないのですから、これは。それに全天候性という性能を持たせようとすること自体不思議な話で、安い云々の意味がなくなっちゃうんですから。そうだとすると、シュレジンジャーさんが来ようと、この九月にGD、ゼネラル・ダイナミックスの副社長さん以下が乗り込んでこようと、ホテルオークラで何を御披露しようと、中心点はやはりそこにあると私は思っている、その点は。だから、これははっきり聞いておきたいのですけれども、F16YFの段階ですけれども、将来のF16が全天候性という——いまおっしゃった低空というのはこれは別の角度から検討しなければいけません。いけませんが、全天候性だとかいうふうなものについてはもういますでにわかっているはずだと私は思うのですけれども、どういうふうにとらえておいでになるのか。事が決まるときになってからでは遅いから承っておきたい。