藤田高敏の発言 (本会議)
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○藤田高敏君 公明党の坂井議員にお答えをいたします。
なかなかうがった質問でございまして、私、質問の要旨を的確に把握したかどうか、不十分なところがあろうかと思いますが、以下、お答えをいたしたいと思います。
まず第一は、東北のケネディを自称する田澤君をして、今回のような暴挙を行わしめた原因と背景はいかなるものであるか、詳細に説明されたいという意味であったと思います。
これは先ほどから説明をしてきましたように、あるいは森井議員への答弁でも答えましたように、その背景となるものは、私は、三木内閣及び自民党の今国会に対応する基本姿勢の誤りから来たと思うのであります。いわゆる独禁法を提案したり、あるいは生活関連法案を早く上程したり、あるいは予算案を出して、不況対策本来の審議をやるべきであるにもかかわらず、そういうものをすべて後回しにして、いわゆる値上げ法案を優先審議して結論をつけろと、こういう自民党のいわば至上命令といいましょうか、政治的圧力によって、田澤委員長がそういう態度をとらざるを得なかった。これは私、先ほども答弁したとおりでございまして、田澤委員長に直接その責任を問わなければならない条件と、いま言った政治的背景という、二つの条件があったと思います。
二つ目は、議会の申し子であると自任する三木内閣で、田澤君が性格を一変するようなことを引き起こした理由を、もし承知していたら明らかにしてもらいたい。
これは、先ほど私が答弁したこととも関連をいたしますが、これは党利党略のために、個人的には田澤さんという人はりっぱな人だ、しかし、個人の性格がりっぱであっても、やはり自民党という、こういう少し無理押しをする政党の圧力のためには、田澤さんもどうすることができなかったのじゃなかろうか、まあ、こう考えるわけであります。
三つ目の質問は、大平派に所属する田澤君が、大蔵大臣を助けるために強行採決を行ったのではないかといううわさがあるが、この間の事情を知っておれば、聞かしてもらいたいということであります。
これは私の考えでありますが、補正予算を優先審議するということは、田澤議員個人は十分その重要性を理解しておったとしても、前国会からの関連法案であるということで、たまたま、私の承知いたしております限り——派閥のことを言うのはどうかと思いますが、せっかくの質問でございますのでお答えをいたしますけれども、大平派に所属しておるというふうに聞いております。そういう点からいきますと、やはり大平大蔵大臣のメンツを立てる忠誠心のあらわれとしてこうやったのではなかろうか、こう考える次第であります。
第四点は、今日の混乱国会の元凶は田澤君の強行付託にあると思うが、どうか。
これは私、先ほども言いましたように、二つの条件がありまして、田澤委員長の責任を直接問われるものと、いわゆる政府・自民党の政治的な背景、この二つの条件があったと思います。
五点目は、本会議における議員の審議権を剥奪して、民主政治を根底から覆すようなことにならないかということでありますが、これはもう私は、憲法を引き合いに出すまでもなく、憲法の精神からいっても、御質問のとおり、全くそのとおりであろうと考えます。
六つ目の質問は、各野党が主張した、値上げ三法案の取り扱いに対する要求は不当なものであったと考えているが、御説明を願いたい。
これは、三木総理自身が、反インフレ、物価抑制を、あるいは、社会的不公正の是正ということを三木内閣の中心課題として政権の座についておるということは、しばしばこの本会議場を通し、委員会を通して国民の前に明らかにしたところでありまして、このような値上げ法案を行うということは、政府主導型の公共料金の値上げによってインフレを助長さし、物価を引き上げることになるわけでありますから、こういう取り扱いは、不当だと言わなければならないと思います。
次に七つ目の質問は、田澤君のようなやり方は、議会制民主政治を破壊し、国民の政治不信を高めるものとして厳しく指摘されているが、田澤君は反省しているかどうか説明しろ、こういうことであります。
これは半ば皆さんの御判断にゆだねることが適当かと思いますが、先ほどこれまた私が説明をいたしましたように、田澤委員長が、異例な陳謝の意思表明を議運委員会で行ったにもかかわらず、引き続いてこのような暴挙をやったところを見ると、少なくとも、今日時点では反省の色がない、こういうふうにお答えせざるを得ないと思うのであります。(拍手)
あと二つであります。
前途ある田澤君が、解任されるよりもそれ以前に、その非を悔いて、みずから辞任するよう強く求めることが人間性あふれる方途とも思われるが、その辺をどうお考えになられるか。
私はそのとおりだと思うのであります。あえて言いますなれば、こういう辞任要求をされる前にみずから辞任されることが、いわば武士の情けともいうべきものではなかろうか、このように考えております。
最後に、今回の、議運委員長解任決議が本院で提案されて賛否を問われることは、かつてなかったものと承知しておるが、こうした悪例は議会政治に重大な汚点を残すものではないかという質問でございます。
その点につきましては、私も、この解任決議の趣旨説明に当たりまして前例を調べてみましたが、いままでこのような前例はございます。しかし、今回のように、一国会の中で二回までもこの議運委員長の責任を問われるような、いわば悪質な行動に出たということは、これは異例なことであろうと思います。
以上、答弁にかえたいと思います。(拍手)
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質疑終局の動議