松本善明の発言 (本会議)

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○松本善明君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、議院運営委員長田澤吉郎君解任決議案に賛成の討論を行うものであります。(拍手)
 議院運営委員長田澤吉郎君は、昨日から本日にかけて、わが党を初め野党の反対を押し切って、議題さえない本会議の設定を行い、その本会議の開会を強行したのであります。その行為は、国権の最高機関である国会の秩序を乱し、その民主的運営を踏みにじる不当不法をあえて犯したものであるばかりではなく、この本会議で政府・自民党が画策する値上げ三法案の成立に手をかし、加担したものであります。(拍手)
 そもそも、酒、たばこ、郵便料金の値上げ問題は、深刻な不況、インフレ対策が強く求められているこの国会において、大企業本位の不況対策を行うか、国民生活の立場に立った不況対策を行うかのかぎとなるものであります。また、国民からしぼり取って大企業に国家資金を注ぎ込み、てこ入れを行う反動政策の突破口を開かせるかどうかという重大な問題であります。
 わが党は、今国会を、不況、インフレのもとできわめて困難な状態に陥れられている国民の生活を防衛するとともに、日米首脳会談の危険な実態の究明を行うなど、国民の立場に立って審議するものとしなければならないと主張してまいりました。ところが、政府・自民党は、前国会で国民の大きな批判を受けて廃案となった酒、たばこ、郵便料金値上げ法案をあくまで成立させようとして、補正予算の準備もできていない九月十一日に国会を召集し、七十五日という大幅会期を決定し、これら法案を提出してまいりました。
 今国会は、このように開会劈頭から異常でありました。したがって、議院の運営は、旧来にも増して、慎重かつ公正に進めるべきことが求められていたにもかかわらず、議院運営委員長田澤吉郎君は、九月二十六日、わが党初め野党が一斉に反対しているにもかかわらず、議院運営委員会の職権開会を強行し、三法案の関係委員会付託を、自民党の単独で強行採決するという暴挙に出たのであります。
 議院運営委員長田澤吉郎君のこの行為は、職権を乱用して委員会を混乱に陥れ、委員会の秩序を撹乱してはばからないものであります。
 その後、これらの法案は、周知のように、五党国対委員長会談の行われている最中に、大蔵、逓信両委員会で自民党の単独強行採決が行われたのであります。田澤君の行為は、このような暴挙に道を開き、今国会全体の混乱の端緒をつくったものとして、その責任はきわめて重大であり、厳しく追及されなければならないものであることは言うまでもありません。(拍手)
 このようにして引き起こされた国会の異常事態に対して、議長が示した裁定案は、三法案について、補正予算の審議に入った後の本会議において議長が処理したいというものでありました。これは、新たな強行採決の日程を決めるものでありました。わが党は、このような裁定を認めず、やり直しを要求いたしました。
 さらに重大なのは、現在予算委員会が開会され、予算が審議中であるということであります。
 三法案の当否は、酒、たばこ、郵便料金の値上げ問題を含む補正予算の審議が終わって、初めて明らかになるものであります。現に、わが党の荒木議員は、この審議の中で、たばこの原価、郵便料金の値上げの影響についての資料と報告を求め、その資料提出と報告が二十五日に行われることになっておりました。そして、これに基づいて、二十七、八日にもわが党の再追及が行われる予定であったのであります。このような審議を無視して値上げ三法案を本会議に上程するということは、新たな暴挙を重ねるものと言わなければなりません。(拍手)
 今国会では、仮谷建設大臣が、国会答弁をいいかげんなものという暴言を吐いて、陳謝をいたしました。予算委員会の審議を軽視した今回の暴挙は、予算委員会の審議をじゅうりんするものであり、いいかげん答弁以上に重大なものであります。わが党は、国権の最高機関の審議をこのようにないがしろにすることを、断じて許すことができません。(拍手)
 こうして、きわめて不当不法な本会議が強行されているのであります。議院運営委員長田澤吉郎君は、さきに述べた九月二十六日のこれら三法案の単独委員会付託について陳謝をしたのでありますが、本日の暴挙は、わが党が指摘していたように、この反省が全くの口先だけのものであったということを明白に証明をしております。(拍手)
 このような暴挙の責任は、一体どこにあるのでありましょうか。それは言うまでもなく、三木内閣、自民党にあります。政府・自民党が酒、たばこ、郵便料金の値上げを強行して、公共料金、独占価格値上げの引き金を引こうとしていることこそ、最も糾弾されなければならないことであります。田澤君は、これら一連の暴挙の中で重要な役割りを果たしました。この責任はきわめて重大であります。
 さらに、九月二十六日と本日の議院運営委員会での暴挙については、直接責任を負わなければなりません。
 このように、議会制民主主義をどろぐつで踏みにじるような田澤君に、とうてい議院運営委員長の資格がないことは、言うまでもありません。
 私は、以上のような理由で、断固として、議院運営委員長田澤吉郎君の解任の決議案に賛成する意見を述べて、討論を終わります。(拍手)
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  討論終局の動議

発言情報

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発言者: 松本善明

speaker_id: 33168

日付: 1975-10-24

院: 衆議院

会議名: 本会議