福田赳夫の発言 (物価等対策特別委員会)
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○国務大臣(福田赳夫君) いきさつは粕谷さんのいまお話のとおりなんです。この問題はもう古い問題でありましてね、昨年のいまごろも激論をしておったんです。農林省、大蔵省は五十年度の予算でもう引き上げを決定したいと、こういうのを私は物価の推移を見ないでこの段階で決めるのはいかぬと、こういうので、予算の中にはこれは組み入れないできたわけなんです。ところが、その後また米価の決定の審議会が開かれまして、そのとき農林省、大蔵省は麦についても引き上げを諮問をいたしたい、こういう考えを強く出してくる。それからそのときも物価の推移は非常にいまデリケートなときだから、この際はこらえてくれというので見送ってきたわけなんです。
引き上げをいたしたいという理由は二つありましてね、一つは財政上の理由です。これは大幅な逆ざやでございますので赤字要因になる、これが一つ。それからもう一つは農政上の理由であります。つまり、いま米は完全に自給をしておる。しかるに麦の方は四%しか自給をしていない。海外から九六%を求める、その麦を米に比べて割り安で売っていると、こういう状態では米作農家を非常にディスカリッジするじゃないか、この際米の需要を喚起するという農政上の配慮、その配慮のためからは小麦の売り渡し価格を引き上げるべきであるというので、諸物価が鎮静傾向が出てきたこの際引き上げたいというので、今回三〇%引き上げという提案があったんですが、しかし、一挙に三〇%というのはいかがであろうかと、こういうふうに考えまして、二〇%。二〇%程度の引き上げでありますれば、これは理論的には〇・〇八の消費者物価への影響でございます。これはそう大したことはないわけなんですが、これが何と言うか波及をいたしまして、うどんもラーメンもパンも値上げだということになっちゃ困る。そこでその波及につきましては、厳重な備えをすると、ことにそういう便乗値上げというようなことになっては困るというふうに考えまして、その方法の手当てを十分にいたした上で二〇%の引き上げに踏み切ろうという決断をいたしたわけなんですが、そうした以上、その前提条件につきまして便乗を防ぐという点につきましては最善の配慮をしていきたいと、かように考えております。