鈴木省吾の発言 (農林水産委員会)
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○鈴木省吾君 調査の概要を御報告申し上げます。
第一班は、私と神沢、藤原、塚田、喜屋武委員の五名が十月五日より八日まで岩手、宮城、福島県下に派遣されました。宮城県では戸田議員、福島県では野口議員が現地参加されました。
まず、各県とも県庁において県下全体の被害状況を聴取し、あわせて陳情を受けました。
次いで、被害度の大きい町村の現地を視察するとともに、被災農民との懇談をいたしました。各県とも被害は農林省発表の作況指数よりはるかに低く、被害度を多く見積もっております。しかも、日がたつにつれて深刻化していると訴えておりました。
われわれの視察した現地は、岩手県では花巻市の西方、奥羽山脈山麓の和賀郡沢内村、湯田町、和賀町を、宮城県では、白石市の西方、刈田郡の南蔵王山麓の七ケ宿町を、福島県では、東白河郡の阿武隈山中の鮫川村、古殿町の被害を調査いたしました。
視察した現地は、標高三、四百メーター以上の高冷地が中心でありましたために、収穫皆無あるいはそれに近いところが多く、飯米も種もみも確保できないというところが多数見受けられました。
被災現地の要望としましては、第一に天災融資法及び激甚災害法の早期発動措置を講ぜられたいということが第一であります。
次に、自作農維持資金の災害融資枠を拡大するとともに、貸付限度額の引き上げ措置を講ぜられたい、こういうことでございます。
第三には、農林漁業制度資金の融資枠を拡大されたい。
第四には、農業近代化資金の既借入金について、償還猶予期間の延伸を図っていただくとともに、利子の減免等の措置を講じてもらいたい、こういうことでございます。
さような資金手当ての事項のほか、農業災害補償法に基づく農業共済再保険金を早期に払ってもらいたい。年内に支払いをできるようにしていただきたい。こういうことが各地から一様に強く要望がございました。
次に、本年産米は、規格外米及び等外米等が大量に産出されることが見込まれるので、政府買い入れについて特別の措置をひとつ認めていただきたい、こういうことでございます。
第七番目といたしましては、米の事前売り渡し予約概算金返納については、納期の延長なり、あるいは分割払いなり、あるいは利子の減免等について特別の措置を講じていただけないかということでございます。
第八番目としましては、次年度用優良種子、特に種もみの確保に対する助成等を考慮していただきたい等の営農問題でございます。
さらに、生活資金確保のための救農土木事業を早急に実施するとともに、当該事業等の国庫補助率のアップ、融資枠の拡大並びに補助残の全額起債充当等、地方団体等に対する財源措置も考慮していただきたい、こういうことでございました。さような要望が各地で同様に見られました。
その他、各地特殊なもの等もございましたが、なお、水稲のみでなく、畑作、果樹等の被害も若干調査してまいりました。
まだそのほかに、冷害は本年限りではないのではないか、明年はどうなるんだろうと、明年も続くのではないか、あるいはまた、過去の例からすると冷害は二、三年続くのではないか、あるいはもっと長期化するのではないか、こういう危惧等の念が表明されまして、これに対する技術的な解明と対策を検討してもらいたいとの要望があり、さらにこれと関連して、国の食糧政策の再検討が必要なのではないか、こういうことが表明されております。
以上、概略御報告申し上げた次第でございますけれども、詳細はどうぞ本日の会議録の末尾に掲載していただくようにお願いいたします。
以上で報告を終わります。