斉藤正男の発言 (運輸委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○斉藤(正)委員 事故らしい事故は三件しかなかったのだ、あとは運転阻害あるいはさらに災害といったようなことから起きたことだ、なるほど国鉄が発表した資料によりますと、そういうことが明確に出ております。しかし、いずれにいたしましても、私の調査によりますれば、これらをひっくるめてここ十年間の統計を見てみましても、四十二年に七十六件であったものが四十三年、七十八件、四十四年、八十八件、四十五年、やや減って七十件、四十六年、九十九件、四十七年には飛躍的にふえて百六十八件、四十八年に二百七件、四十九年に二百六十件、五十年はやや減りまして二百五十四件、五十一年はこれまた飛躍的にふえて三百四十一件。これは別に事故というよりも、いまお答えのあったすべてを包括したものであって、それが国鉄の責任だとかあるいは新幹線の疲労からきたものだとかいうようなものばかりではありません。しかし、いずれにいたしましても、国民が新幹線を非常に便利な乗り物として利用し、しかも頼りにしているということは、新幹線が早くて安全だというところにあることは間違いないと思うわけであります。しかし、いま申し上げましたように、年々いろいろな要因はありましょうけれども、一口に言う新幹線の事故というものが急激に上昇カーブを描いて多発していることも間違いないと思うわけであります。これを国鉄側に言わせれば、ほかの乗り物、すなわち飛行機とかあるいは私鉄とかバスとかあるいは自動車とかというようなものに比べれば、はるかにリスクは少ない。今日なおその安全性において、その速さにおいて世界一であるということを強調されるでありましょう。事実はそのとおりかと思いますけれども、二〇〇%、三〇〇%の安全を見越して新幹線は設計され、しかも運転されていることも事実であります。しかし今日多くの国民の認識は、九九・九%までは安全であるけれども、〇・〇何がしかの危険性は新幹線にある、二〇〇%、三〇〇%の安全性というのはもはや神話になりつつある、というよりもなった。いつ、どこで、どういう事故が起こるかわからないではないかというような疑問を持っていることも事実だと思うのです。総裁に伺いますけれども、今日なお新幹線は二〇〇%、三〇〇%絶対安全だと言い切れるかどうか、九九・九%までは安全だけれども、わずかでありますけれども心配事がありますというのか、あなたの御発言はきわめて重要でございますから、ひとつ慎重にお考えになってまずお答えをいただきたい。