馬場昇の発言 (農林水産委員会)
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○馬場(昇)委員 私は、この日ソ漁業交渉の中で、これは農林省の担当ではないかもしれませんけれども、従来の日本の外交についていろいろ反省しなければならぬ点があるんじゃないか。日ソに限って言いますならば、日ソ平和条約の締結交渉、こういうものに対して政府は熱意がなかったのじゃないか。さらにミグ問題等につきましての処理の仕方、このやり方がソ連をものすごく刺激したんじゃないかとか、あるいは日本の外交の対米一辺倒、こういう外交をやってきた、これが日ソ漁業交渉等にいろいろ影響しているのじゃないか。さらに領海問題、漁業水域問題等についての情勢の分析、こういうもの等について甘さがあったんじゃないか。いろいろ反省しなければならぬ点が多くあると思うのですけれども、農林水産委員会でございますが、ただいま政務次官も申されたわけでございますけれども、私は、この日ソ漁業交渉の中で水産行政として学ばなければならないことは、やはり二百海里時代に対応する日本としての漁業政策というものを根本的に見直しする必要があるんじゃないか、そうして二百海里時代に対応する長期的な計画を立てなければいけないんじゃないか、これが日ソ漁業交渉の中から水産行政が学ばなければならない大きい教訓ではないか、こういうぐあいに思います。いま次官が答弁されました内容もこういうことを含んでおるのではないかと思うのです。
そこで、この学ばなければならない最大の教訓の中で一番大きい問題としては、何といっても日本の沿岸漁業の振興、ここに最重点を置かなければいけない、こういうぐあいに思います。領海、漁業水域の審議の中で、この委員会で鈴木農林大臣は、近海指向型に大転換を図るという姿勢をとらなければならない、その大転換を図るという内容について、大規模な計画は五十一年度から開始されております沿岸漁場整備七カ年計画を繰り上げてでも実施しなければならない、それだけではなしに必要とあれば新しい立法をする必要もあろう、こういうことを答弁なさっておるわけでございます。さらに答弁の中で農林大臣は、日本の近海に三千万ヘクタールの二百メートルより浅い開発可能な海域があるのだ、その三分の一の一千万ヘクタールを開発すると、今日近海で大体百十万ヘクタールの漁場しか開発していないわけですけれども、それを一千万ヘクタール開発すると日本の近海において今日の全漁獲量に匹敵する一千万トンの漁獲が可能になる、こういうこともしたいのだということを答弁されておるわけでございます。さらにこの漁業交渉の中で全漁連のだれかが、ソ連とか米国などの海域での漁業はしょせん農業にたとえて言いますと小作農だ、二百海里時代は自作農であるべき日本沿岸漁業を充実すべきだ、こういうことを言っておられるのを聞いたことがあるのですけれども、こういう諸点について、沿岸漁業振興についての決意のほどをここで伺っておきたいと思います。