馬場昇の発言 (農林水産委員会)

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○馬場(昇)委員 住民の理解のない開発というのは開発ではないと私は思うわけです。ですからいま言われましたように、関係する県の了解を得なければ着工しないということは当然な姿勢であろうと思いますので、ぜひそのようにやっていただきたいと思うのです。
 そこで、地域住民もいろいろ心配しておりますので、この工事の及ぼす具体的な影響についてまだ十分調べていないというふうな話ですけれども、もう二十年以来のことなんですよね。そしてもう二十億円ぐらいこの調査費に金を使ったのじゃないかと私は聞いておるわけでございますけれども、この辺について、現在検討されております段階について具体的に聞きますので答えていただきたいと思うのです。
 まず、この工事が有明海の自然に及ぼす影響、こういうことについてお聞きしておきたいと思うのです。潮汐とか潮流、こういうものが主になるわけでございますけれども、こういうことを地元の人は言っているのです。諫早湾を初めその沿岸、あの付近の空気は非常においしい、そう言われております。そして有明海の潮流というものは、有明海の熊本県側の東沿岸に沿って、ずっと時計の針を逆さまに回すようなかっこうで北上していくのです。そして湾の奥で向きを変えまして、今度は西海岸に沿ってずっと諌早湾に入ってくるわけです。諌早湾の干潟というのは、御承知のとおり三千ヘクタールぐらいございます。その潟の厚さというのは二十メートルくらいあると言われておるわけでありまして、その干潟の浄化作用は非常に大きいわけでございます。だから、諌早湾というのは、有明海全体のいい意味での浄化槽の役目を果たしておる、こういうぐあいに言われておるわけでございます。この有明海の潮流、自然というものに対して浄化槽の役目を果たしております諌早湾を締め切りました場合に、私はものすごく影響があるのじゃないかと思うのですけれども、この点についてはどうですか。

発言情報

speech_id: 108005007X02819770519_022

発言者: 馬場昇

speaker_id: 10581

日付: 1977-05-19

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会