藤波孝生の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)
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○藤波小委員長 これより入試問題に関する小委員会を開会いたします。
入試問題に関する件について調査を進めます。
本日は、本件について参考人として、東北大学学長加藤陸奥雄君、大阪大学学長若槻哲雄君、広島大学学長飯島宗一君及び東京大学教養学部教授湊秀雄君に御出席を願っております。
参考人各位には御多用中のところ本小委員会に御出席をいただきましてまことにありがとうございます。
まず、議事の順序について申し上げます。
初めに、小委員長から、本小委員会において討議を重ねてまいりました中から集約された問題点についてお尋ねをいたしまして、その後各小委員の質疑に対し参考人のお答えをお願いいたしたいと存じます。
本小委員会は、さきに文教委員会において可決いたしました国立学校設置法及び国立養護教諭養成所設置法の一部を改正する法律案によって設置されます大学入試センターの運営や内容を中心に、いまや大きな社会問題の一つになっております入学試験の改善に関し、国民的立場から調査する必要があるとして設けられたものであります。
大学入試は、各大学の自主性に基づいて行われることは、いまさら言うまでもありません。今度行われる共通第一次テストも大学入試の一つの改善策として、国立大学協会の長年にわたる建設的な調査、研究に基づくものでありまして、これまでの御努力に対し心から敬意を表するものでございます。
今日まで本委員会は、いろいろな角度から討議を重ねてまいりましたが、その中で幾つかの問題点が指摘されましたので、これらの点について種種お考えを承り、私どもの理解を深めさせていただきますと同時に、国民のいろいろな意見を背景として法律の審査や国政の調査を進めております私どもの意見や心配も参考人各位にお聞き取り願い、御参考にしていただければ、本日の会議の意味はさらに大きくなるものと存じます。できる限りやわらかい雰囲気で会議を進め、隔意のない意見の開陳をお願いいたしたいと存じますので、何とぞ御協力をお願い申し上げます。
まず、国、公、私を通ずるわが国大学入試の改善方策についてでございます。
わが国の大学入試の現状は、大きな社会問題となっており、その改善が急務であるとされております。
まず、国大協としては、国、公、私を通ずる大学入試の改善方策については、一、二期校問題、共通テスト、第二次テスト、調査書、面接等ひっくるめて全般的にどのように考えておられますか。
次に、共通第一次学力試験の実施に伴う高校教育への影響についてであります。
大学入試のあり方が、高校教育に大きな影響を及ぼすことは言うまでもないことですが、特に、この試験を実施するに当たりましては、実施期日が十二月下旬ということでありますが、高校の教育課程との関係、試験の内容と達成度の取り方などに問題があるのではないか。また、実施を予定しておりますマークシートを利用した客観テスト方式につきましては、利点、長所もあるかわりに、種々の制約や留意すべき問題点もあるのではないか。また、共通試験であることから職業高校出身者への配慮が必要になるのではないかなどの諸点について指摘がなされましたが、これらの点についてはどのように考えておられるのでしょうか。
次に、各大学の行う第二次試験の内容、方法についてであります。
今度行われます第一次試験と各大学が行う第二次試験の関係はどのように考えられておられますか。もし、各大学が行う第二次試験が従来どおりでは、受験者の負担が過重となり、入試改善の目的も達成できないと考えます。ガイドラインに示されたような方針が実際に貫かれるように強い方策が考えられるべきではないでしょうか。その点、いかにお考えになっておられますか。
次に、入試期日一元化に伴う受験機会の減少等についてであります。
入試期日の一元化により、受験者が国、公立大学を受験する機会が一回限りとなるわけでありますが、何らかの形で第二次志望を生かす方途は考えておられないでしょうか。高校の調査書、面接、第一次テスト及び第二次テスト等により総合的判断を行って入学者を決めるという方針から見まして、第一次試験の成績によるいわゆる足切りは、いかなる大学においても行わないことにすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
次に、大学入試センターの運営と機能についてであります。
大学入試センターがその役割りを十分に果たしていきますためには、国大協の自主性の確保、高校関係者等の意向の反映等の仕方に注意を払っていく必要があり、また、研究部門におきましては、共通入試そのものに限らず、より基礎的、基本的な入試の制度や内容に関する調査研究のため体制が必要だと思いますが、どのように考えておられますか。
最後に、大学改革の必要性等についてであります。
わが国における学歴偏重や有名校偏重の社会的風潮を是正いたしますためには、生徒がそれぞれの生徒の個性や能力に適した高等教育機関に対して進学するよう、広く国民に対し意識の変革を求める必要がありますが、大学自体の現状についても検討すべき点が多々あると思います。地方大学の充実、国、公、私大学問の学術交流、国、公、私大学のそれぞれの特色を発揮した教育研究体制の充実、学部などの小さな壁を乗り越えて、開かれた研究体制をつくること、入退学の弾力化、単位の積み重ね方式の制度など課題が山積をいたしており、これらを解決していくことが入試改善と対応して非常に大切なことと思いますが、いかがお考えでしょうか。
以上、大きく六項目につきまして、従来本委員会でいろいろ御討議がありましたことの中からかいつまんで問題点を浮かび上がらせて総括的にお尋ねをいたしました。
これより、各項目別に質疑に入りますが、本日は午後四時ごろまでに終わりたいと存じますので、余りどの問題に何分というふうにかた苦しく決めようと思いませんけれども、大体各項目について約四、五十分程度質疑を行って、この項目、項目をこなしていきたい、こう思いますので、進行についてどうぞ御協力をお願いをいたしたいと思います。
なお、参考人各位に申し上げますが、発言の際は小委員長の許可を得て御発言をお願いいたしたいと思います。また、念のため申し上げますが、参考人は小委員に対して質疑はできないことになっておりますので、妙な話でございますけれども、これは定めでございますので御了承をお願いをいたしたいと思います。
なお、小委員各位に申し上げますが、自由に御質疑を願いたいと存じますが、会議の進行上、質疑をされる方は、小委員長の指名により御発言願いたいと思います。
それでは、まず、国立大学協会が考えておられます入試改善の方策について最初にお尋ねをいたします。どうぞお願いいたします。加藤参考人。