木島喜兵衞の発言 (文教委員会入試問題に関する小委員会)

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○木島小委員 大変に御努力いただいている点は感じました。
 いまのお話しございましたように、八万のところに三十万も来る、したがって選抜せざるを得ない。だが大学全体で見れば、浪人を考えなければ大ざっぱに言って高校からの進学者数と大学の入れ物は大体同じ、それに浪人を入れて平均したら一・三四倍になるのでございましょうか。ですから、本来枠だけで言えばそう大きな問題が、社会的な問題で言われるほど問題ないのかもしれません。あるのは、格差があるから有名校に殺到するからよけいになるという視点に立てば、今回の制度で格差が一体どうなるのか。格差がもしこのことによって拡大するならば、このことの出発が格差によって起こっておるとすれば、このことによって格差がもしも仮に拡大されるというようなことがあれば、この目的、皆さんの御苦心というものの基本が崩れてくることになりはしないか。
 一つは、私立が入らないということは、これから御期待なさるという最後の言葉がございましたけれども、私立が入らないということになりますと、学生の負担からしますと、さっき一期、二期の二回のチャンスということがありましたが、一回にしてもしょせん私立の方も受けることになりますね。子供の負担は、それで試験の形が違いますから負担にもなりますが、同時に国立の第一次に受けて落ちた者が私立に行くというような形になる可能性はある。あるいは第一次テストで高い点を取った者が有名校に志望をするということになっていくのだろうと思いますね。すると、いままでは受験生が自分の判断で有名校に殺到したのですけれども、今度は共通一次テストという一つの公式なといいますか、そういうものの中で、何点ぐらいの者はたとえば東大、何点の者は加藤先生の東北大、こういう公認的格差になり、かつ国公私立の格差という面でも大きな格差が出てくるのではないか。そういうことにもしなれば、先ほど申しましたようにこの一番基本のねらいというものが、格差があるから殺到する、そのことの解消のために出発したものが、実は格差を拡大していくということになりはしないかという点がいままでの中でも多く議論のあったところなのですけれども、いかがなものでございましょう。

発言情報

speech_id: 108005098X00419770406_004

発言者: 木島喜兵衞

speaker_id: 24764

日付: 1977-04-06

院: 衆議院

会議名: 文教委員会入試問題に関する小委員会