鳩山威一郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(鳩山威一郎君) 外交界の長老であります曽祢先生にお答え申し上げるのは大変恐縮でございますが、御質問の第一条の問題、これに対しまして、第八条の留保、これは領土問題を留保するには意味が不明確ではないか、こういうお話であります。しかし、この問題につきましては、八十日以上に及びまして第一条の問題を議論されたわけでありまして、この協定に漁業以外のことを書かすことは大変むずかしかったのでございます。しかし、漁業以外の問題につきましては何ら影響がないということを本文に入れることができたということはまことにはっきりしているのでございまして、そのような趣旨を議定書とか交換公文等において処理をするというような考え方もありましたが、これが本文に入って、領土問題につきましては何ら影響がないということを明らかに条文上書けたということは、私はきわめて明白になったと思っております。
 また、北方四島につきまして、ソ連は解決済みの問題であるという立場をとっているではないか、こういうお話でございまして、その限りにおきまして、従来からソ連は、未解決の問題は領土問題にはないんだということを申しておりますが、今回の長い交渉を通じまして、日本国民がいかにこの北方領土問題につきまして重大な関心を持っておるかということがよくソ連政府にも認識されたものと私は思います。
 この問題は大変なむずかしい問題でありますけれども、これから私自身が腰を据えて取り組む、この問題が何よりも未解決の問題であることをもう一度認めさせ、そして、この問題を解決して平和条約を取り結ぶというところまで、これは大変困難な道でありますけれども、これから真剣に取り組みたい、このように考えるところでございます。
 その他につきましで、総理からお答えがありましたが、日本の漁業は、これからむずかしい段階に入りつつございます。外交といたしましても、漁業問題の比重は大変高まっておるわけでございまして、ソ連との交渉、これからまだ来年度以降の大きな問題が残っておりますが、また南方諸国との間、これも海洋法会議の結論が出るか出ないかわかりませんが、仮に出ないといたしましても、いろいろな問題が出てくるであろう。これらにつきまして、今後外交の重大な責任として取り組んでいくことを申し述べさせていただきます。(拍手)
    〔国務大臣鈴木善導君登壇〕

発言情報

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発言者: 鳩山威一郎

speaker_id: 10654

日付: 1977-06-03

院: 衆議院

会議名: 本会議